私たちアルビノの肌はとにかく白い。西洋の人らの白さとはまた違った白さです。それはメラニンと呼ばれる色素を全く／ほとんど作れないから。メラニンは人間や動物の肌を紫外線から守るためのバリアのようなもので、メラニンが多いほど肌の色は黒くなります。
前述したとおり、私たちアルビノはメラニンを全く／ほとんど生成できませんし、生成できないのだから、沈着させることもできません。そのため紫外線のダメージをモロに受けます。かなり大雑把に言えば、「日焼け＝やけど」です。すぐに症状が出るわけではありませんが、赤くなってヒリヒリ。ぬるま湯のシャワーでも拷問級に痛い。ひどい場合は水ぶくれになったり皮がむけたり…なので日々の日焼け対策が欠かせないんです。
例えば、直射日光に10分当たると肌が赤くなる人がSPF 15の日焼け止めを塗った場合、赤くなるまでの時間を15倍、つまり150分に伸ばすことができる、というからくりなんだとか。150分は2時間半ですね。SPF 30なら300分ですから、5時間！そんなに長く直射日光が当たるところにいることなんてまずないでしょう。
しかもウォータープルーフでない普通の日焼け止めは汗などで簡単に落ちてしまい効果がなくなってしまいます。なのでSPF値の高いものを塗って長時間過ごすよりはSPF値の低いものをこまめに塗りなおす方が効果が高いと言えるでしょう。
また、紫外線にはA、B、Cの３タイプがあって、SPFで防げるのはUVBのみだそうです。UVAを防ぐのはPAなので、日焼け止めの表示をチェックして、SPF とPA、両方書かれているものを選んだ方がいいです。PA は数値ではなく「+」の数で効果の高さが書かれています。「+」マークが多いほど効果が高くなります。UVC はオゾン層で遮られ、地上には基本的に届きません。
なんだか話がだんだん日焼け止めの宣伝みたいになってきたので戻します。＾＿＾；
真昼間には外に出ない……大人ならそれが割と簡単にできますが、子供はそうもいきませんよね。体育の授業や遠足、運動会などは大体この紫外線ゴールデンタイムに行われますから…。遠足と体育の授業は服装と日焼け止めである程度しのげると思います。（その代わりほかの子よりも厚着になるので水分補給は十分にしてください）
そのような場合は保健委員や放送委員など、運動会の時に何かしらの任務でテントにいられる委員会に入るのがおススメです。委員会の仕事という、無駄な説明が要らない、クラスメイトにも分かりやすい正当な口実ができます。これは中学ぐらいまでは必要かもしれませんが、高校ぐらいになればクラスメイトも理解してくれるようになります。（私はそれでも申し訳ない気持ちがあったので、高校でも保健委員をやっていましたが／笑）
他にもこんな対策があるよという方はぜひ教えてください。リストに追加させていただきます。
次回はアルビノの視力について書こうと思います。
アルビノは日焼けできない
皆さんの中にも日に焼けてただ黒くなる人、ちょっと赤くなってそのあとちょっと黒くなる人、赤くなるだけであまり黒くはならない人など、色々なタイプの方がいるかと思いますが、これはメラニン生成・沈着度合の違いによるものです。前述したとおり、私たちアルビノはメラニンを全く／ほとんど生成できませんし、生成できないのだから、沈着させることもできません。そのため紫外線のダメージをモロに受けます。かなり大雑把に言えば、「日焼け＝やけど」です。すぐに症状が出るわけではありませんが、赤くなってヒリヒリ。ぬるま湯のシャワーでも拷問級に痛い。ひどい場合は水ぶくれになったり皮がむけたり…なので日々の日焼け対策が欠かせないんです。
アルビノと日焼け対策
長時間外にいるわけでなければ、日傘や帽子、袖や裾の長い服のいずれかまた組み合わせで十分ですが、真夏などの長袖を着たくない時期に長時間直射日光を浴びるであろう時は日焼け止めが必要になります。日焼け止め
日焼け止めは様々なSPF値のものがあると思いますが、一般的な生活の範囲なら、SPF 15～30もあれば十分だと思います。そもそもSPFというのは紫外線を防ぐ効果の度合ではなくて、紫外線を防ぐ効果の持続時間のことなんだそうです。例えば、直射日光に10分当たると肌が赤くなる人がSPF 15の日焼け止めを塗った場合、赤くなるまでの時間を15倍、つまり150分に伸ばすことができる、というからくりなんだとか。150分は2時間半ですね。SPF 30なら300分ですから、5時間！そんなに長く直射日光が当たるところにいることなんてまずないでしょう。
しかもウォータープルーフでない普通の日焼け止めは汗などで簡単に落ちてしまい効果がなくなってしまいます。なのでSPF値の高いものを塗って長時間過ごすよりはSPF値の低いものをこまめに塗りなおす方が効果が高いと言えるでしょう。
また、紫外線にはA、B、Cの３タイプがあって、SPFで防げるのはUVBのみだそうです。UVAを防ぐのはPAなので、日焼け止めの表示をチェックして、SPF とPA、両方書かれているものを選んだ方がいいです。PA は数値ではなく「+」の数で効果の高さが書かれています。「+」マークが多いほど効果が高くなります。UVC はオゾン層で遮られ、地上には基本的に届きません。
なんだか話がだんだん日焼け止めの宣伝みたいになってきたので戻します。＾＿＾；
出かける時間帯も大事
紫外線のダメージを少しでも少なくするには服装と日焼け止めのほかに、出かける時間帯を選ぶことも効果があります。10:00～16:00は紫外線が一番強い時間帯なので、その時間は屋内か日陰で過ごすことです。因みに、晴れの日だけでなく、曇りの日も油断できません。曇りの日の紫外線量は晴れの日の80%だと言われています。真昼間には外に出ない……大人ならそれが割と簡単にできますが、子供はそうもいきませんよね。体育の授業や遠足、運動会などは大体この紫外線ゴールデンタイムに行われますから…。遠足と体育の授業は服装と日焼け止めである程度しのげると思います。（その代わりほかの子よりも厚着になるので水分補給は十分にしてください）
学校の運動会ではどうする？
運動会は長丁場なので、服装と日焼け止めという対策だけだと熱中症のリスクが上がってしまいます。運動会の時に日陰になるのはテントの下のみですね。そこにできるだけ長くいられればいいのですが、ただそこにいるとクラスメイトからずるいと言われる可能性もあります（私は言われました）。アルビノとか関係なく日陰のほうが快適なのは皆同じですから。そのような場合は保健委員や放送委員など、運動会の時に何かしらの任務でテントにいられる委員会に入るのがおススメです。委員会の仕事という、無駄な説明が要らない、クラスメイトにも分かりやすい正当な口実ができます。これは中学ぐらいまでは必要かもしれませんが、高校ぐらいになればクラスメイトも理解してくれるようになります。（私はそれでも申し訳ない気持ちがあったので、高校でも保健委員をやっていましたが／笑）
まとめ
最後に紫外線対策をまとめます。- 服装（日傘、帽子、長袖、長ズボンなど）
- 日焼け止めクリーム（SPF 30もあれば十分。PA表示もあるものをこまめに塗り直す）
- 紫外線ゴールデンタイム（10:00～16:00）は屋内または日陰で過ごす
- 日陰／屋内にいるための大義名分づくり（中学ぐらいまで／笑）
他にもこんな対策があるよという方はぜひ教えてください。リストに追加させていただきます。
次回はアルビノの視力について書こうと思います。
リンク