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アルビノ関連の記事、まだまだ書いていこうと思います。
アルビノと言っても色や視力にはかなり個人差があるので、私が書く話がアルビノ全員に共通するわけではありませんが、私と症状が近い人、そしてそのようなお子さんがいる方の参考になるかな?という思いで書いています。
このバイトで「なんだ、意外と自分、できるじゃん」と思った私ですが、それは間違っていたと、次のバイト探しで思い知ることになりました。
次に応募したのは地元のこじんまりとしたフランス料理のレストラン。駅からも近いのでちょうどいい!と思ったのですが、面接で一通り話した後で視力の話に。
店長さんも私の視力(0.2)がどのくらいなのか、おそらく想像がつかなかったのでしょう。面接をしていた座席から一番遠い席に、グラスを置き、そこに水を注ぎました。
店長「これ、どのくらい入ってるか、見えるかな?」
ここまでの話の流れは悪くなかった。ここで嘘でも見えますと答えたら、おそらく合格だったのでしょう。でも私は
「注ぐ音を聴いたのでどのくらい入っているか分かりますが、見えません。」
と、馬鹿正直に答えました。
見えない状態で仕事をして何か問題が生じた際、それは私個人の問題ではなく、私を雇っているお店の問題になってしまいます。なので、結果的にこのレストランでのアルバイトはできませんでしたが、それでよかったのだと思います。
1度目は地元の駅直結ショッピングビルに入っていた某婦人服店。わざわざ町田かどこかまで面接に行ったのですが、面接をしてくださった男性に
「人柄とか、ファッションセンス(私服面接だった)は申し分ないんだけど、何せその髪の色がねぇ……。染めるなり、スカーフで隠すなり、できないかな?初めてうちのお店に入って、貴女みたいな見た目の人がいたら、正直言って、ちょっと驚くよね。」
と言われたのです。
「うちの店員のコやお客さんたち、みんな可愛くなる努力してるよ。貴女も、馴染む努力、できそうだったら連絡してね。喜んで採用するよ。」
とも。
正直に言って、これを言われた時点で私は、ここはないな、と思いましたし、私の面接用営業スマイルは引きつっていたことでしょう。
今思うと、私の見た目で「きれいなお姉さん系」のお店の面接に行ったのがそもそもの間違いだったのかもしれません。
そして2回目はこれまた地元のショッピングモールの店員のアルバイトの面接でした。
この時は中年の女性に
「受け答えなんかもしっかりしていらっしゃるけれど、やはりその……ヘアーがね……。黒かこげ茶にしていただいて、それから再度面接に来ていただければと。」
と、1回目と同じ流れでした。
当時私は大学を卒業したころで、約2年のコーヒーショップ店員のアルバイト経験もありました。
レジからバリスタになるまでの最長記録という悪い記録こそ作ってしまいましたが、私が働いていた日に売り上げが悪かったという話は聞いたことはなかったし、金髪だからとお客さんに何か言われた(または店長が何か言われた)こともありませんでした。
数人とはいえ、私がいる日に来てくれるお客さんもいましたし、稀ではありましたが、日本語がわからないお客さんが来た時には私が英語で接客もしていました。
このことを話して自分を売り込むという方法もあったのですが、なんかもうどうでもよくなってしまって。結局両方とも後日お断りの電話をさせてもらいました。
もちろん逆プリン防止のために毎月のように染め直すのが面倒な上にそのコストや健康への影響が全て自分に降りかかるから、というのもあります。
髪の色でも、鼻の高さでも、なんでも、「見た目」を変えるのは、本人がそうしたいと思った時にすればいい、と私は思います。例えば身長が150㎝の女の子が、少しでも背を高く見せたいから、とか、単にデザインが気に入っているからという理由で、ハイヒールを履くようなものです。同じ身長でも、本人が「このままでいいや」と思うのなら、ハイヒールを履く必要はないのです。
見た目の問題というのは、業務上、安全のために身長が160㎝必要だから、150㎝の子がいくら優秀でも落とされる、というのとはまた別の話です。私が経験した上記2つの例は、大げさに例えるなら、「その身長でも業務上特に支障はないんだけど、うちのブランドイメージは身長160㎝以上の女の子なんだよね。だから、採用云々は手術なり何なりして、身長が160㎝になってからね。」と言っているとの同じだと思います。
ですがそれと同時に雇う側の考えも分からなくはありません。”普通の見た目”じゃない人を雇ったことで客足が遠のいたり、お店に苦情が入る確率は、おそらくゼロではないのでしょう。ただ、「なんか金髪の店員がいるから、入るのやめよう」と考えるような人は、もともとそのお店の商品に大して興味が無いし、「なんで金髪の店員がいるんだ!気分を害された!」というクレームを入れてくる人がいたら、問題はクレーマー本人の頭の中にあるのではないでしょうか?
さて、だんだん愚痴のようになってきてしまったので軌道修正します。
これを読んでいるアルビノの皆さんは、どんなアルバイトを経験なさいましたか?
次回はアルビノと就職について書く予定です。
引き続きお付き合いください。
はじめに
今回の記事の内容は- 私が経験したアルバイト
- アルビノが直面する(であろう)アルバイト探しでの苦労
「視力」「見た目」 - 見た目問題についての私なりの考え
- それらから私が考えるアルビノに向いているかもしれないアルバイト
アルビノと言っても色や視力にはかなり個人差があるので、私が書く話がアルビノ全員に共通するわけではありませんが、私と症状が近い人、そしてそのようなお子さんがいる方の参考になるかな?という思いで書いています。
私が経験したアルバイト(派遣を含む)
自分で応募したアルバイト- 年賀状の仕分け(期間限定)
- 制服の採寸→視力の関係で子供服売り場の店員(期間限定)
- コーヒーチェーン店の店員(長期)
派遣会社を通した仕事
- デパ地下のお菓子売り場の店員(期間限定の補助)
- 値札つけ・シール貼り(日雇い)
- 化粧品サンプル組み立て(日雇い)
こうやって書き出してみると、期間限定のアルバイトばかりですね……高校の時は塾、そして大学へは2時間かけて通っていたので、こんなもんでしょうかね?
因みに応募したもの全てに通って働いたわけではありません。
因みに応募したもの全てに通って働いたわけではありません。
アルビノが直面する(であろう)アルバイト探しでの苦労
アルビノは、一般の人と比べると、アルバイト探しに苦労します。その苦労の原因となるのが、以前書いた「見た目」と「視力」です。視力について
私の初めてのアルバイトは年賀状の仕分けでした。これは郵便番号5ケタまで機械で自動的に仕分けされたものが束になっていて、6桁目、7桁目を読んで仕分けするという作業でした。郵便番号は結構大きく書いてあるので、視力が0.1ぐらいあれば他の人たちとほぼ変わらないスピードで作業ができました。このバイトで「なんだ、意外と自分、できるじゃん」と思った私ですが、それは間違っていたと、次のバイト探しで思い知ることになりました。
次に応募したのは地元のこじんまりとしたフランス料理のレストラン。駅からも近いのでちょうどいい!と思ったのですが、面接で一通り話した後で視力の話に。
店長さんも私の視力(0.2)がどのくらいなのか、おそらく想像がつかなかったのでしょう。面接をしていた座席から一番遠い席に、グラスを置き、そこに水を注ぎました。
店長「これ、どのくらい入ってるか、見えるかな?」
ここまでの話の流れは悪くなかった。ここで嘘でも見えますと答えたら、おそらく合格だったのでしょう。でも私は
「注ぐ音を聴いたのでどのくらい入っているか分かりますが、見えません。」
と、馬鹿正直に答えました。
見えない状態で仕事をして何か問題が生じた際、それは私個人の問題ではなく、私を雇っているお店の問題になってしまいます。なので、結果的にこのレストランでのアルバイトはできませんでしたが、それでよかったのだと思います。
見た目について
これが原因で断られた(断った)経験は、私が覚えている範囲では2度あります。1度目は地元の駅直結ショッピングビルに入っていた某婦人服店。わざわざ町田かどこかまで面接に行ったのですが、面接をしてくださった男性に
「人柄とか、ファッションセンス(私服面接だった)は申し分ないんだけど、何せその髪の色がねぇ……。染めるなり、スカーフで隠すなり、できないかな?初めてうちのお店に入って、貴女みたいな見た目の人がいたら、正直言って、ちょっと驚くよね。」
と言われたのです。
「うちの店員のコやお客さんたち、みんな可愛くなる努力してるよ。貴女も、馴染む努力、できそうだったら連絡してね。喜んで採用するよ。」
とも。
正直に言って、これを言われた時点で私は、ここはないな、と思いましたし、私の面接用営業スマイルは引きつっていたことでしょう。
今思うと、私の見た目で「きれいなお姉さん系」のお店の面接に行ったのがそもそもの間違いだったのかもしれません。
そして2回目はこれまた地元のショッピングモールの店員のアルバイトの面接でした。
この時は中年の女性に
「受け答えなんかもしっかりしていらっしゃるけれど、やはりその……ヘアーがね……。黒かこげ茶にしていただいて、それから再度面接に来ていただければと。」
と、1回目と同じ流れでした。
当時私は大学を卒業したころで、約2年のコーヒーショップ店員のアルバイト経験もありました。
レジからバリスタになるまでの最長記録という悪い記録こそ作ってしまいましたが、私が働いていた日に売り上げが悪かったという話は聞いたことはなかったし、金髪だからとお客さんに何か言われた(または店長が何か言われた)こともありませんでした。
数人とはいえ、私がいる日に来てくれるお客さんもいましたし、稀ではありましたが、日本語がわからないお客さんが来た時には私が英語で接客もしていました。
このことを話して自分を売り込むという方法もあったのですが、なんかもうどうでもよくなってしまって。結局両方とも後日お断りの電話をさせてもらいました。
見た目問題についての私なりの考え
そもそもどうしてそんなに髪を染めるのが嫌なのかと聞かれると、これだと断言できるような理由はありません。単に、自分の髪の色が気に入っていて、染める必要性を感じないからというだけの話です。もちろん逆プリン防止のために毎月のように染め直すのが面倒な上にそのコストや健康への影響が全て自分に降りかかるから、というのもあります。
髪の色でも、鼻の高さでも、なんでも、「見た目」を変えるのは、本人がそうしたいと思った時にすればいい、と私は思います。例えば身長が150㎝の女の子が、少しでも背を高く見せたいから、とか、単にデザインが気に入っているからという理由で、ハイヒールを履くようなものです。同じ身長でも、本人が「このままでいいや」と思うのなら、ハイヒールを履く必要はないのです。
見た目の問題というのは、業務上、安全のために身長が160㎝必要だから、150㎝の子がいくら優秀でも落とされる、というのとはまた別の話です。私が経験した上記2つの例は、大げさに例えるなら、「その身長でも業務上特に支障はないんだけど、うちのブランドイメージは身長160㎝以上の女の子なんだよね。だから、採用云々は手術なり何なりして、身長が160㎝になってからね。」と言っているとの同じだと思います。
ですがそれと同時に雇う側の考えも分からなくはありません。”普通の見た目”じゃない人を雇ったことで客足が遠のいたり、お店に苦情が入る確率は、おそらくゼロではないのでしょう。ただ、「なんか金髪の店員がいるから、入るのやめよう」と考えるような人は、もともとそのお店の商品に大して興味が無いし、「なんで金髪の店員がいるんだ!気分を害された!」というクレームを入れてくる人がいたら、問題はクレーマー本人の頭の中にあるのではないでしょうか?
さて、だんだん愚痴のようになってきてしまったので軌道修正します。
私が考えるアルビノに向いているかもしれないアルバイト
以上の経験を踏まえて、私なりに、アルビノや弱視の人が働きやすいと考えたアルバイトについて書いていこうと思います。アルビノは日焼けはできるだけ避けたほうがいいので、まず外での仕事は除外して、大型店より小さいお店
飲食業界なら、ホールよりもカウンター。販売ならできるだけ狭いお店のほうが働きやすいです。例えばお冷の残量確認など、常にお店全体に目を行き届かせなければならないホールの仕事と違って、コーヒーショップなどのカウンターの仕事は見なければならない範囲が限定されます。また、販売でも商品がショーケースに並んでるタイプのお店が働きやすいと思います。何でも屋より、専門店
コーヒーショップのように扱う商品の種類が限定されているお店なら、覚えなければならない商品やレシピ、使う道具も限られるので。目を使っての厳密な確認作業の回数が少なくできます大衆ウケよりユニーク路線
例えばファッション業界なら、ユニークな服のお店の方が見た目が原因で面接に落ちることは少なくなります。今はすっかり下火になっていますが、それこそゴスやサイバーなどのお店は髪色が自由だったりしますので、そのテのお洋服が好きならチャレンジする価値があります。「服装自由・髪型自由」で探す
お仕事の内容に特にこだわりが無ければ面接に通る確率は上がります。派遣会社を通す
派遣会社に登録する際に見た目のことや視力のことを担当者に話しておけば、派遣先から後で何か言われることはありません。日雇いの単純作業
長期のアルバイトをしたい人には向きませんが、基本的に服装・髪型自由な案件が多い上に、(私が経験した範囲では)細かい作業はありませんでした。最後に
私自身は人と話す仕事が好きで接客業ばかりしていたので、大して参考にならないかもしれませんが、アルビノ本人の能力によっては家庭教師などのアルバイトも問題なくできるかと思います。これを読んでいるアルビノの皆さんは、どんなアルバイトを経験なさいましたか?
次回はアルビノと就職について書く予定です。
引き続きお付き合いください。
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