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ロシアの幼稚園 入園準備編 ⑥ 結局……

前回の 修羅場の予感 からしばらく経ちましたが、ちょこちょこ色々なことがあったので、書こうと思います。 結論から言うと、修繕、今回は保護者達の自腹ですることになり、現在少しずつ作業が進んでいます。 なぜそうなったかというと、完全なる「クロ」案件なので、正攻法で行くとなると新年度(9月1日)から幼稚園に行けなくなる可能性があることと、初年度から先生方のゴキゲンを損ねるのは得策ではないだろうと判断したからのようです。で、今回は私たちの自腹で修繕をして、来年もまたやれと言われたら、その時に考えるんだそうな。 特にグループの部屋の壁は建物の構造上毎年ほぼ必ず天井の角の部分の塗装が(雪解け水で)ダメになります。それ以外の部分はキレイな状態なので、この角だけのために毎年塗り直しをさせられてはたまりません。 まぁ、ロシア人はなんだかんだ言って優しいというか、諦め上手なので来年も、再来年も同じ状態が続きそうです。 そもそも、幼稚園として機能するために設備を整える義務は幼稚園側、そしてリャザン州政府とロシア連邦文部省にあるはず。ですが、結局のところ、私たちは子供たちの面倒を見てもらう側の立場なので、幼稚園の人たちに対して強くは出られない。それを利用して私たちの財布を使ってお金を節約をしているということです。 各種税金払ってるし、付加価値税(日本で言う消費税のようなもの)20%も払ってるのに、そして入園すれば園費も払うって言うのにこれかよー!と、考えれば考えるほど腹が立ちますが、決まったことに対して色々言っても仕方ないので、私は引き続き傍観役です。 そして、自分たちでやると決まってからもまた長かった。 グループチャットはほぼ女性のみで構成されています。我が家の場合は相方がグループに入っていて、色々とやり取りをしているのですが、数日に一度 A「早く〇〇やらないとよねぇ。賛成の人~」 B「賛成~」 C「賛成~」 D「わたしも~」 E「私も~」 F「あたしもぉ~」 ………… というような、話が数日に一度出ては来ます。ですが、誰も具体的に動こうとはしません。このまま夏の監査の時期までうやむやにすればいいのでは?相方と冗談を言っているうちに、とりあえず砂場を何とかしよう、と話がまとまりました。 必要なペンキやその他諸々の買い出しの日程も、話し...

アルビノ当事者が書く アルビノについて 第3弾 アルビノの肌

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私たちアルビノの肌はとにかく白い。西洋の人らの白さとはまた違った白さです。それはメラニンと呼ばれる色素を全く/ほとんど作れないから。メラニンは人間や動物の肌を紫外線から守るためのバリアのようなもので、メラニンが多いほど肌の色は黒くなります。 アルビノは日焼けできない 皆さんの中にも日に焼けてただ黒くなる人、ちょっと赤くなってそのあとちょっと黒くなる人、赤くなるだけであまり黒くはならない人など、色々なタイプの方がいるかと思いますが、これはメラニン生成・沈着度合の違いによるものです。 前述したとおり、私たちアルビノはメラニンを全く/ほとんど生成できませんし、生成できないのだから、沈着させることもできません。そのため紫外線のダメージをモロに受けます。かなり大雑把に言えば、「日焼け=やけど」です。すぐに症状が出るわけではありませんが、赤くなってヒリヒリ。ぬるま湯のシャワーでも拷問級に痛い。ひどい場合は水ぶくれになったり皮がむけたり…なので日々の日焼け対策が欠かせないんです。 アルビノと日焼け対策 長時間外にいるわけでなければ、日傘や帽子、袖や裾の長い服のいずれかまた組み合わせで十分ですが、真夏などの長袖を着たくない時期に長時間直射日光を浴びるであろう時は日焼け止めが必要になります。 日焼け止め 日焼け止めは様々なSPF値のものがあると思いますが、一般的な生活の範囲なら、SPF 15~30もあれば十分だと思います。そもそもSPFというのは紫外線を防ぐ効果の度合ではなくて、紫外線を防ぐ効果の持続時間のことなんだそうです。 例えば、直射日光に10分当たると肌が赤くなる人がSPF 15の日焼け止めを塗った場合、赤くなるまでの時間を15倍、つまり150分に伸ばすことができる、というからくりなんだとか。150分は2時間半ですね。SPF 30なら300分ですから、5時間!そんなに長く直射日光が当たるところにいることなんてまずないでしょう。 しかもウォータープルーフでない普通の日焼け止めは汗などで簡単に落ちてしまい効果がなくなってしまいます。なのでSPF値の高いものを塗って長時間過ごすよりはSPF値の低いものをこまめに塗りなおす方が効果が高いと言えるでしょう。  また、紫外線にはA、B、Cの3タイプがあって、SPFで防げるのはUV...

ダーチャ

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アルビノ関連の記事が思いの外反響があって、世の中にはアルビノに興味を持ってくれている人が思いの外多いんだな~とうれしく思っています。次の記事、「アルビノの肌」はは只今絶賛編集中です。もう少々お待ちください。 さて、今日はロシアの夏の話。 我が家は春~秋にかけて、週末はだいたいダーチャという郊外の畑兼お家で過ごしています。ダーチャ歴、結構長くて、最初はモスクワかどこかに引っ越すアルメニア人から破格で土地を買い、テントで野営するところから始めました。 その後同じエリアに義両親がダーチャを買い、しばらくは両方のダーチャを行き来していたのですが、世話が追い付かなくなったので去年私たちは最初のダーチャを売り払い、今は義両親のダーチャのみ。そこで野菜、果物、ベリーを育てていて、冬の食糧の足しにしています。もちろんどれも冬場でも買うことはできるのですが、自家栽培の味には到底かないません。 ダーチャを一つに絞ったことで、畑仕事の効率も上がり、今では畑仕事以外の時間もできて、充実したダーチャライフ(?)を送っています。 私は日中の畑仕事などはあまりできないので、基本的に家の中にいて、皆の食事の準備をしたり、時々外に出て娘の相手をしたりしています。……とはいえ基本的にダーチャにいる間、娘は義母にべったりなのですが(笑) 「お手伝い」が大好きな娘はダーチャがお気に入り。今年は高もろこしの種まきや野菜の水やりなどを手伝い、ご機嫌です。そしてここ2週間ぐらいはイチゴやその他のベリーが収穫時期を迎えているので、少し疲れると自分でイチゴやスグリを取ってきて、先週組み立てたスウィングベンチに座って食べています。疲れている時はそのまま寝てしまうときもあるので、その場合は寝返りを打った時に落ちたりしないよう、私が隣に座って見張り役をしています。 外での昼寝は格別。 見張り中……(笑) そして夕方になって日差しが弱くなると、シャシリク(BBQ)を焼きます。本来火起こしやお肉焼きは男性の仕事なんですが、うちの男性陣は他の仕事が忙しいので、ここ最近は私がやっています。薪割り以外の工程はとっくにマスターしてしまいました(笑) 「マーシャ(義両親からはこう呼ばれている)に任せておけばとりあえず大丈夫」 とのことで、完全に放置されます(笑...

アルビノ当事者が書く アルビノについて 第2弾 アルビノについての噂

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この前の記事では「アルビノは見た目がちょっと違います」という話を書きました。これは私たちを一目みれば分かることだと思います。 私たちアルビノは何といっても目立ちます。しかしながらアルビノについての情報は不足していて(……というより、わざわざ詳しく調べる人も恐らくそんなにいないんだと思います。)、周りの人たちの憶測や映画やアニメが作り出したイメージばかりが先行しているため、間違った認識をされていることがあるかと思います。 アルビノに関する噂 世間一般でまことしやかに囁かれているアルビノについての噂と言えば、 体が弱い 長生きできない 両親が近親婚 などがあります。もちろん全部ただの噂であって事実ではありません。このくらいなら聞き流してもいいかな、と思うのですが、とある国ではなんと、アルビノの人には何やら特別な力があり、その肉を食べると(生き血を飲むと、だったかな?)不老不死になれるとか、エイズが治る、とか、体の一部が呪術(?)の材料になると信じている人もいるんだとか。それが原因でアルビノの人たちが腕などを切り落とされたり、誘拐されて殺されたりもしているそうです。 さて、怖い話はここまで。上に書いたアルビノについての噂話はもちろん全部デタラメです。ですが、このような事実無根の噂が生まれる 原因はやはり、「白さ」と「周りとの違い」だと思います。 白さ 白という色が与えるイメージのひとつである「儚さ」から、アルビノは「体が弱い」とか「長生きできない」というイメージが生まれるのだと思います。動物のアルビノに関して言えば、”目立つ=捕まりやすい=短命” となりますが、人間の世界ではそういうことはまずありません。体の方も日焼けなど、気をつけなければいけない部分はありますが、それ以外はアルビノでない人と同じです。 また、白という色は文化的・宗教的に特別な色で、無垢さ・神聖さを表します。白い動物はよく神の遣いとして崇められたりしていますね。そこから「何か特別な力があるのでは?」という考えも生まれるんだと思います。 周りとの違い そして ”周りとの違い”についての余談ですが、(考え方が古い/ある特定の宗教に熱心な)人々にとって、”周りと違う” ということはどうやら ”前世に、または親が何か禁忌を犯した” と写ることがあるようです。 ...

アルビノ当事者が書く アルビノについて 第1弾 アルビノの見た目

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さて、アルビノについて記事、早速第1弾。まずは「アルビノ」と聞いたら真っ先に思い浮かべるであろう、見た目についてです。医学的な情報は専門的な本やサイトを読んでいただくとして、これは私個人の経験や考えについて、とりとめもなく書いていく記事になりますので、ご了承ください。 私のアルビノのタイプについて 私は眼皮膚白皮症という、全身に症状が出ているタイプのアルビノです。私たちは(各々程度が違いますが)とにかく白いです。髪の色は白~金色、明るい茶色で目の色も青だったり紫だったり緑だったり。私の場合は髪は金髪で、目は緑色と茶色の中間のような色です。 ヨーロッパ(特に北の方?)ならまだしも、日本では私たちはとても目立ちます。好奇の視線にさらされることも多いし、外国人と間違われることもしばしば。 子供のうちはほぼ確実にからかわれる 子供のころ、特に小学校低学年の頃は見た目でからかわれることもよくありました。ちょうどドラ〇ンボールがテレビでやっていた時期なので、男子たちからつけられた新名は「スー〇ーサイヤ人」……(笑)基本的に静かでからかっても反応は薄く、休み時間は図書室や音楽室にこもっているタイプの子供だったので、割とすぐにおさまりましたが、子供ながらに腑に落ちなかったフレーズは「外人~!国に帰れ!」ですかね。両親日本人で日本で生まれたんだけど、どこに帰れとー?と、よく思ったものです。その後も中学入学時は最初の1ヶ月ぐらいはからかわれましたが、高校ともなると皆成長しますから、表立って何か言われるようなことは無くなりました。 初対面の人との定番の会話 10代後半からは私自身の行動範囲も広くなり、新しい人たちとの出会いも多くなりました。初対面の人たちとほぼ確実に展開するのは以下の会話。 人「どこの国の人?」 私「日本人ですよ~。」 人「うそー!ハーフとかじゃないの?」 私「アルビノ(または白皮症/多少使い分けています)って言って生まれつき色素が…(以下略)」 もうすっかり慣れてしまっていて呼吸するようにこの話題を進められます(笑) ですが、アルビノは「個性」と「病気」の中間のようなもの(だと私は思っています)なので、聞いた相手が「病気」の方に意識を向けて気まずい雰囲気になりそうな時や、あとは単純に面倒くさく思ってしまった時(いく...

アルビノ当事者が語るアルビノの色々

日本では既に日付が変わってしまいましたが、本日6月13日は国連が定めた「国際アルビニズム啓発デー」なんだそうです。 私もアルビノの身。これから数回にわたって、アルビノについて書こうかと思います。 今回はさわり程度のことをざっくりと書きます。 アルビノとは? アルビノ(Albinism - 先天性色素欠乏症)とは、遺伝子の突然変異によって メラニン色素 の生成に関わる遺伝情報が欠損しているために、生まれつき全くメラニン色素を全く、またはごく少量しか持っていない人または動物の個体です。 (詳しくは こちら :Wikipedia ) 生物学的な話は置いておいて、つまるところ私を含むアルビノの人たちは世間一般の方々とは見た目が違います。肌がとっても白く、髪の色は白~金色、または明るい茶色。目の色も青かったりグレーだったり明るい茶色だったり。生まれつき茶目黒髪が一般的な日本ではとても目立ちます。 アルビノのタイプいろいろ アルビノには色々なタイプがあるのですが、単純に目に見える形で分けた場合、全身タイプ、肌だけや目だけといった部分タイプ、そして成長に伴い色素を多少沈着させることができる不完全タイプなどがあります。この不完全タイプは全世界のアルビノの中ではあまりいないのですが、日本ではアルビノの4人に1人がこのタイプだといわれています。日本人特有のタイプといったところでしょうか。因みに私はこの不完全型のアルビノです。 不完全タイプのアルビノの成長による色素沈着の度合いは個人差が大きく、私の場合は肌はとても白く、髪は金髪で、目の色は緑がかった明るい茶色です。 顔立ちは思い切り日本人なのですが、色合いが色合いなので、初対面の人からはほぼ必ず、外国人、若しくはどこかの国(だいたい北欧とか)の血が入っているのかときかれます。 子供のころはからかわれたりしましたが、今では全然気にしていません。むしろ楽しんでいると言っても過言ではありません。ご丁寧に英語で話しかけてくれた人にはがっかりされないように最後まで英語で対応したり、逆にレストランでわざわざ出してくれた英語メニューを(読みにくいから)日本語メニューに交換してもらったり……おっと、あまり書くと感じが悪い人だと思われちゃいますね(笑) 最後に というわ...

ストレッチ

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最近、入園準備の話ばかりだったので、たまにはどうでもいいネタをば。 子供のころから運動が苦手な私。視力の関係で球技がド下手なのは勿論、走るのは遅い、泳げない、体は固い……と、何拍子も揃っちゃってます。 過去にやったことがあるスポーツと言えば空手、バトントワリング(運動なのか?)ぐらいで、あとは高校時代のチャリ通、大学生の時の通学時の山登り&下りぐらい。そしてロシアに来てからは基本的にほぼデスクワーク……と、運動不足な日々が続いています。 流石にこれではマズイだろう、ということで、9月の社会復帰も控えているので、最近少しずつ運動を始めました。……まぁ運動と言っても娘と一緒に朝の体操的なものをしているだけなんですが……( ̄▽ ̄;) 最初は私の真似をしているんですが、最終的にこうなります はい、ほっぺさんは私の運動不足&体のなまりを知ってか知らずか、それはもう手厚く手伝ってくれています。ありがとうよ娘。今日も内腿の筋が痛いぜ……(笑)

整形外科の話の続き

先日、 入園前健康診断で整形外科に行った 際、歩き方が変と言われた件ですが、家に帰ってから落ち着いてカルテを読んでみると、 плоско-вальгусная стопа と書いてありました。日本語で言うところの「X脚」のことかと思います。 そういえば歩き始めたばかりのころはO脚っぽいと思っていたけど、最近なんとなくX脚っぽく見えるようになってきたな~、と思っていたんです。 調べてみたら、これ、どうやら小児性X脚とでも言いますか、成長の過程で一時的にX脚になりやすい時期があるみたいなんです。で、ほっぺちゃんは今ちょうどその時期に当てはまります。(因みに2歳ごろまでO脚気味なのも、度を越えてなければ普通のことなんだとか) いつも健康関連の疑問を解決するために参考にしているロシア語のサイトにも、 小児性X脚(←この際便宜上、こう呼ばせてください)は放っておいても小学校の低学年ごろまでには直る。早く治したかったら特別なトレーニング(平均台の上を歩くなど)をすることもできる。家では靴は履かせず、外では散歩のときに極平たんでない道を歩かせることが効果的。 と書いてありました。 というわけで、 плоско-вальгусная стопа は相当ひどくない限りは放っておいても治る。 普通の生活が送れている時点で気にする必要無し。 家での室内用靴はまったくもって不要。 とにかく子供を歩かせよう。 という結論に至りました。 ほっぺちゃんが現時点でX脚気味だけど、これがほとんどの場合は一過性のものであると説明もせず、室内履きを勧めてきた整形外科医のおばちゃん……医者としてどうなんでしょうかね。しばらくお世話になることは無いと思います。骨折でもしなければ、次回はおそらく小学校入学前でしょう。だ・すびだーにや。 あ、でも行けと言われたトレーニングは近々予約します。紙書かれちゃった以上、行かざるを得ないし、どうせ無料だし。何なら初日に担当の人にほっぺちゃんを見てもらって、本当に通う必要があるのか質問してみようと思います。 それで「毎日必ずきて!チェックされてるから!」と言われたらおとなしく通い、「いや別に……」と言われたらその場で終了証明を書いてもらうか、期間の最終日に紙だけ受け取りに行く、という方法を取ろうかと思います。相方にその話を...

ロシアの幼稚園 入園準備編 ⑤ 園長から呼び出し!?

先日、 修繕予定個所の大幅削減にグループのママたちを踏み切らせた 相方、担任&園長にすっかり目をつけられたようで、なんと直々に呼び出しがかかりました。夕方5時に来るように、と言われたんですが、普通に就業時間中だし、しかも話の内容は目に見えているので丁重にお断りしたところ、またいつもの時間(?)に保護者会が開催されました。 先の話し合いで保留になった箇所、やっぱり直してよ、という内容だったんですが、今回は担任からでなく、なんと園長自らのありがたーいお言葉。そして極めつけには 園長「あなた方がお金を出し合ってやってくれなければ、グループの担任の先生方にやらせなければならないわ……」 これは定番の同情を誘う手口なのでしょうけれど、相方の頭の中は全然違う方向へ働いています。 え、うちらでお金集めなくても先生方がやってくれるの?ラッキー(笑) ……と。流石に爆弾発言すぎるからか、口には出さず、「そうなんですねかぁ~」と流したようですが。 これでやっと全体像が見えてきました。教諭ごとに集金ノルマがあるという私のジョークは、あながち間違ってなかったのです。 9月1日に新年度が始まるので、年度末、(8月中旬)に9月からちゃんと子供たちを受け入れられる状態なのか、監査が入ります。それに備えて色々(保護者のお金で)修理しようとしているのです。にしても、入園前の児童の保護者にまで尻拭いさせようとは……。 更に、これは以前ほかの幼稚園であった話なのですが、保護者がお金を出し合って修繕した分の領収書を幼稚園の職員が経費として計上→戻ってきたお金をポケットに~、ということもあったそうです。 というわけで、裏側がスケスケになってきた今、「9月1日入園」という口約束しかない状態の私たちが、入園前の園のためにわざわざお金を出して何かをしてやる義理は無い!と改めて確信しました。読者さんからの情報でも、今回の件はそもそもクロという話(やっぱり!)。 グループチャットでは現在、どこを直すかは監査の結果次第で決めよう、という方向に話が進みつつあります。相方はいざとなったら Прокуратура(検察)に届け出ることも辞さない、と言っています。 何やら修羅場の予感ですね。楽しくなってきました~

ロシアの幼稚園 入園準備編 ④ 修繕をめぐる話し合い

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先日の保護者会 で WhatsApp のグループチャットでの話し合いに持ち越しになった修繕費と修繕箇所についての話し合い。チャットのメンバーは基本的にほぼママたちだけで構成されているので、基本的に雑談と、「例の件、どうしようかしらね~」とか、「早く考えなきゃよね」といった類の、他の人に動いてほしいという趣旨を暗示する内容。 これでは埒が明かない上に時間ばかりが過ぎてしまう。それに、そもそも女性的な雑談が嫌いな相方。さっさと話しを進めるべく立ち上がりました。仕事帰りに幼稚園に行って、グループの部屋や、中庭の写真を撮ってきて、グループチャットにアップロードし、皆の意見を聞くことに。 その一部がこちら 全っ然問題なさげですよね? ママさんたちも担任が色々言っていたほど緊急性はないという判断に至ったようで、 チャット内の簡易投票の結果、 壁の塗り替え→必要無し 砂場の修復→9月入園でその後すぐ冬になるから、必要最低限直してあとは雪解け後 着替え部屋の窓→とりあえず保留 にして、とりあえず長年使っているカーペットの取り換えはしようかという話にまとまりました。そして先週再度開かれた保護者会でその趣旨を担任に報告。 皆の家計へのダメージを回避するのに一役買ったからか、保護者会のリーダーに選出されかけている相方ですが、 「皆さんは私に幻想を抱いているようですが、私は悪い男です、後で後悔しますよ、絶対。」 と、今のところ流しています。

ロシアの幼稚園 入園準備編 ③ 保護者会へ

既に2週間ほど前になりますが、来年度入園予定児の保護者会に相方が行ってきました。 記念すべき第1回の保護者会。さっそく入園前の準備について色々話があるのかと思いきや、始まるな否や保護者の一人が「で、いくら集めます?」といきなり爆弾を投下してきました。 私が働いている国立大学同様、国立幼稚園も財政難(?)に苦しんでいます。なので、幼稚園のグループの部屋や中庭の補修工事費は毎年保護者達がお金を出し合って払っているようです。それで完全に感覚がマヒしているのか、それとも教諭ごとに親から集めるお金の金額にノルマでもあるのか、担任(になる予定の)女性が話し始めました。 「そうねぇ、とりあえず壁の塗りなおし、そして着替えスペースの窓を木枠の物からプラスチック枠の物に付け替え、それから中庭の砂場の修復に、あとは新しい遊具を置きたいの。それから……」 と、直してほしい部分などを次々と列挙。 自分の大事な子供が通う幼稚園。財政難で大変なのだ(ろう)からお金はつぎ込むもの、と思っている大半の保護者達が盲目的に賛成しかけたのですが、うちの相方(エンジニア。普段はおとなしい)がストップをかけました。 「ちょっと待ってください。本当に今すぐ全部にお金をつぎ込んで直す必要があるのか、一度しっかりとチェックした方がいいのでは……?」 ザ・正論。 お金を集めようと盛り上がっていた保護者の皆さんもひとまず落ち着いたようで、確かに、と賛成してくれたので、いきなりお金をつぎ込む必要はとりあえずなくなり、その後は入園までにする必要があること(健康診断とか)についてお知らせがあり、保護者会は終了。直す部分などについての話し合いは保護者のWhatsApp(日本でいうラインみたいなもの)のグループチャットで続けることになりました。 相方よ、この調子で我が家とグループメイトのおうちの家計を最大限守っておくれ(笑) ……続く。

編み物の進行状況

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先日オンラインショップで買った毛糸ですが、早速色々編んでいます。 まずはヤシの繊維でできた糸。これは夏用の帽子を編んでいます。 現在はつば部分に入る直前の状態です。 風が吹いたときに飛んでいかないよう、普通ならゴムをつけるんですが、代わりに幅の広いリボンを結ぶ方式にしたいな、と思っています。 こんな感じ(画像は借り物) そして、ほっぺちゃんの用のワンピースも進んでいます。今日の段階で1玉編みあがり、2玉目に突入しました これは糸がかなり細くて、使っている棒針の直径は2.5㎜なので、そうサクサクとは進まないのですが、今月中には完成させたいな、と思っています。 あーでも自分用の夏用トップスも作りたいし、夏用ワンピももう1着欲しい……冬用ジャンパースカートもどきも作りたいし、以前YouTubeで見たショートパンツも作りたい……んですが、とりあえずは目の前の物から完成させていこうと思います。 リンク

ロシアの幼稚園 入園準備編 ② 健康診断へ

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もう先週の金曜の話なのですが、幼稚園入園のための健康診断、 先日予約が無事完了 した分の診察に行ってきました。 前回の言語療法科と歯科に続き、本日は 神経科 耳鼻咽喉科 整形外科 眼科 に行ってきました。 病院を嫌がったり怖がったりしないよう、まずは事前の言い聞かせ。 私「幼稚園に入る前に、病院の色々な先生にご挨拶に行くんだよ。   3さいです。大きくなりました!って^^」 ほ「でも、びょういん、こわいね?(アニメなどでそういうシーンを見た)」 私「ほっぺちゃんは元気だから、病院に行って、色んな先生に会って   おおきくなったね~って褒めてもらうんだよ。行く?」 ほ「行く!」 そして肝心の病院ですが、去年あたりからリフォームが始まって、1階のロビーには熱帯魚のいる水槽、各階に授乳スペース(もう使わないけど)、そしてちょっとした遊具が置いてあるキッズスペースができたので、娘は大喜び。 車がお気に入り 掴みはバッチリ。 まずは神経科。雑談をしながら膝をおなじみに黒いハンマーでコンっとしてアッサリ終了。耳鼻咽喉科もアッサリ終了。どっちの科でも「大きくなったわね~」「ちゃんと挨拶できて、おりこうさんね~」とほめてもらって、ほっぺさんゴキゲン。この調子で全部アッサリクリアかな?と気楽に考えつつ、整形外科へ行くと、廊下は人であふれていました。 予約済み組と、当日組が並んでいて、当日組はさらにギブスを外す組と、レントゲン予約組に分かれているという状況。これは修羅場の予感……女たちの、診察室に入る順番を決める仁義なき戦い(という名の罵り合い)が始まるのか……と思いきや、予約者最優先ということで、ほぼ時間通りに診察を受けられました。 ですが、ネタはここから。今日担当の整形外科医は、1歳児検診の時と同じ人でした。 わざとなのか、デフォルトなのか、話し方が怒鳴っているような感じで怖い。診察室に入った途端、 医「子供の靴脱がせて!靴下も!ズボンのすそはめくる!」 と、矢継ぎ早に指示が飛んできます。 医「カルテ!」 ここは軍の養成所か何かか?と思いながら、汚れないようにファイルに入れておいたカルテを出すと、それを見て、 医「なんで廊下にいる間に出しておかないの!」 私「は...

仕事のこと の続き

先日書いた仕事の件ですが、だんだん方向性が見えてきました。 自分の状況や身体的特徴を考えると、大学教員という肩書は、仮に日本に戻るとしても、ロシアに留まるにしても、将来のための保険として捨てがたい、という結論に至ったんです。 それに、正直に言って私の視力では、一般的な会社勤めはスピード&正確さの面で無理があります。同じアルビノでも頑張っている人はいると百も二百も承知です。こんなことを書くのは不謹慎かな?とも思うのですが、障がい者枠だったら向こうも程よく諦めてくれるのだろうけど、私はちょうどボーダーラインにいる人間です。なので、眼鏡をかければ見えるようになる人たちと互角にやっていくことが求められる……というか、”普通の人”達と組んでやっていくことになるでしょうから、周りに多大な迷惑をかけることになるのが目に見えています。そういう意味で、教師、特に大学講師のようにほぼ個人プレーの環境は、私自身、そして私の周りの人の負担が極力減らせる仕事なのかな、と思うようになったんです。 というわけで、今のところ、来年度(9月)からまた大学の仕事に戻るつもりでいます。そこで気になるのは数年前の法改正。 ザックリ言えば、「大学で教壇をとるのは院卒に限る」というような内容の物。余談ですがうちの学科の場合、この法律が施行されたころは、これを守ろうとすると教師がほぼいなくなる=学科壊滅が免れない状況だったので、当時まだ学士だった教師(修士コースで勉強中)も授業を受け持っていました。 さて、かくいう私も(首の皮1枚)学士の身。例の法律が外国人講師にも適用されるのか、大学に聞きに行ってきました。結果は…… 学科長「知りません。人事課に聞いてください。」 人事課「知りません。学部長に聞いてください。」 始まりました、いつものたらい回し(ロシア語ではフットボールと呼ぶ)……と思いつつ、私が勝手に学部のファッショニスタと呼んでいる学科長のところへ。すると、 学部長「知らないわ(キッパリ)。でもあなた、勤続年数長いし、     そろそろ上行かないと。だから是非とも大学院行ってね!」 と、意外とアッサリ終わりました。 産休に入る前の数年も、自分なりに頑張ってはいたけれど、完全なるぶら下がりだったので(自覚アリ)、さすがに大...