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7月, 2019の投稿を表示しています

ロシアの幼稚園 入園準備編 ⑧ 健康診断のつづき

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以前からちょこちょこ続けていたほっぺちゃんの入園前健康診断。リストに載っていたすべての科を回り切ったので、先日かかりつけ医のところに行ってきました。 1歳児検診とツベルクリン反応で行って以来なので、実に2年ぶりのかかりつけ医の部屋。かかりつけ医本人に会うのは、1年半ぐらい前にほっぺちゃんが風邪をこじらせて、家に診に来てもらって以来。 ところで、ロシア(旧ソ連圏も?)ならではのありがたいシステムで、3歳以下の子供が38度以上の高熱を出した時や発疹が出た時などは、病院に電話すれば平日なら当日若しくは翌日にかかりつけ医が、土曜なら当直のお医者さんが家まで診察に来てくれます。ほっぺちゃんも2,3度お世話になったことがあります。 さて、話を戻しまして、久しぶりの再会を喜んだあとは本題へ。いつも受付で受け取るカルテと、各科を回ってサインとスタンプを集めた 小児用カルテ (後に幼稚園に提出する)を渡したところで新事実が発覚しました。なんと、病院の受付に書いてあった以外に、女児は婦人科の検診も受けなければいけないとのこと。幸い婦人科の先生はまだ休暇に行っていなかったので、その場で予約を取ってもらいました。 あとはこの時に次回かかりつけ医のところに来る際に必要な書類を知らされます。 子供の保険証のコピー 診察同意書(幼稚園にいる看護師が子供を診ることへの同意書。かかりつけ医からもらいます) 診察同意書のコピー あとは身長と体重を計って、この日は終わり。後日行った婦人科では、おまたをちょこっと見るだけで終了。あとは2才の時にし忘れていたツベルクリン反応をして、いよいよラストスパートです。 以下の検査を1日で一気にします。 尿検査(家で採ったものを提出) 検便(家で採ったものを提出) 血液検査(予約制。空腹で受ける必要あり) ぎょう虫卵検査(指定の時間に検査用の部屋へ) この中で予約制なのは血液検査のみなので、血液検査の予約を取った日に残りの検査もします。どれも朝の8~9時の間のみ受け付けなので、日によっては結構あわただしくなるかもしれません。この4つの検査を無事終えたら、当日の夕方以降にかかりつけの小児科医のところに結果をききに行きます。この際は基本的に予約は不要です。 検査結果に異常が無ければ、幼稚園に提出する用のカルテ、保険...

ロシアの幼稚園 入園準備編 ⑦ 幼稚園、初潜入

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結局、保護者の自腹で修繕作業をすることになった 幼稚園。そんなにひどいのかな?ということで、先日壁と天井のペンキ塗りをするという相方にくっついて、幼稚園を見に行ってきました。 これがほっぺちゃんが行く予定の幼稚園。築30年は裕に超えているかと思います。ロシアはたいていの人がマンション住まいなので、マンションが建ち並んでいるエリアに幼稚園や学校も建っています。ほっぺちゃんが行く予定の幼稚園は家から徒歩10分ぐらいのところにあります。 ペンキ塗りをするので、脚立を家から持っていきました。(幼稚園に無いのか……?それとも各グループに貸し出せるほどの台数が無いから貸出してないのかな?) 中に入るといきなりちょっとメルヘン(?)な置物が。置いてあったりします。 廊下をまっすぐ行って突き当りがほっぺちゃんが入るグループのお部屋。 まずはロッカールームがあります。ここはこの日、天井を塗りなおす予定なので、ロッカーにカバーがかかっています。(ペンキ用のスプレーがうまく機能せずまた後日作業をすることになったのはまた別のお話) ロッカールームの隣がメインのお部屋。室内遊びの時間はここで遊びます。大きいテーブルや子供用の椅子、そしておもちゃも結構色々置いてあります。園によってはおもちゃがあまりないので家から持ってくるように言われることもあるんだとか。 初めて触る鉄琴に大喜び そして、遊び部屋の奥にはお昼寝用の部屋があります。 現在の日本の幼稚園のシステムは分かりませんが、私が幼稚園に通っていたころ(約30年前)は、園児が各々自分の布団を幼稚園に持参していて、いつも遊んでいる部屋に昼寝の時間に布団を敷いて寝ていました。なので、このお昼寝専用のベッドだらけの部屋は私の目にはちょっと新鮮に映りました。因みにグループは30人なんですが、すぐ使える状態のベッドは数えてみたところ22。あとの8つは重ねて片づけられるタイプの物が窓際に置いてありました。基本的に全員揃うことは無いからいいんだとか。 お昼寝部屋の奥にはトイレと洗面台があります。 ちゃんと高さも子供用 トイレはグループ30人に対し2つ。ちょっと少ないような…?そしてドア無しトイレ…(笑) もう一つ新鮮に映ったのは外の遊び場。何...

大学院への道 ⑤ 健康診断

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大学院への道 シリーズ 過去の記事はこちら ① 専攻を決めよう ② 学費についての謎 ③ 申し込みをしよう ④ アポスティーユ 今日は本申し込み&入学に必要な書類の一つである健康診断書について書いていきます。 まずは必要書類の一覧をもう一度。 オンライン申し込み(これは仮申し込みなので、すでに完了) パスポートのコピーと、公証役場で認証を受けた翻訳 学歴証明書のコピーと、公証役場で認証を受けた翻訳 学歴証明書の原本 国外教育機関等が発行した書類に関する認定書 写真(3x4㎝ のものを12枚) 健康診断証明書(形式 086у) 今日はこの中の健康診断証明書(形式 086у)についてです。 これは大学及び大学院に入学予定の人が必ず準備しなければならない書類の一つで、こんな感じの紙です。 画像は借り物です 診断内容は 眼科 耳鼻咽喉科 外科 神経科 かかりつけ医 胸部レントゲン 血液検査 尿検査 予防接種 です。私立クリニックで有料でしてもらうこともできるようなのですが、なんせこれから私の稼ぎは全て学費に消えることになるので、時間だけはある主婦の身、ちびを連れて各科を回ることに。 所定の部屋で用紙を受け取って、そこから各科のラリーが始まります。基本的にどの科でもちょっとした問診……という名の雑談をして、最後に「で、何か健康上の問題ある?」ときかて、「ないです」と言えば終了です。今のところ唯一ちゃんと検査をしたのは眼科だけで、それ以外のところは娘と一緒に行ったのもあって、夫はロシア人か?とか、娘さんは生まれた時から2か国語吸収出来ていいわね~、というのが主な話題でした(笑) 因みに胸部レントゲンは予約なしでその場で並んでやってもらい、結果は翌日受け取り。尿検査と血液検査は国立病院の場合はたいてい朝の8時から9時にしかできません。ここで注意すべき点は、血液検査は空腹の状態で受けることと、尿検査は事前に薬局で買ったカップに家で中身を入れたものを提出するというシステムだということ。 血液検査は腕ではなく、左の薬指から採血されますのでびっくりしないでください(笑)針のような鋭利なもので薬指をプスっと刺されて、その後指をぐにぐに押されて採血されます。 あとは予防接種なの...

大学院への道 ④ アポスティーユ

大学院への道 シリーズ 過去の記事はこちら ① 専攻を決めよう ② 学費についての謎 ③ 申し込みをしよう 前回の記事で「本申し込み」に必要な書類について書きましたが、今日はその中でも日本で準備が必要な書類について書いていきます。 ※これはリャザン国立大学に留学する場合の書類なので、他の大学への留学を検討中の方はその大学に直接問い合わせをして確認をしてください。 必要書類 オンライン申し込み(これは仮申し込みなので、すでに完了) パスポートのコピーと、公証役場で認証を受けた翻訳 学歴証明書のコピーと、公証役場で認証を受けた翻訳 学歴証明書の原本 国外教育機関等が発行した書類に関する認定書 写真(3x4㎝ のものを12枚) 健康診断証明書(形式 086у) の中の3と、4がそれにあたります。 学歴証明書というのは、卒業証明書と成績証明書のことです。 これは日本にいる場合、最後に卒業した教育機関に申し込めばすぐに手に入りますね。私の場合は申請者本人(私)が海外在住なので、日本にいる代理人(親)を通して申請します。私が卒業した大学だけかもしれませんが、各種証明書の海外からの申請は基本的に受け付けていないそうです。しかも発行手数料は現金または小為替って……今の時代にそぐわないアナログ具合……。オンライン申請&ネットバンク振込じゃダメなのだろうか…? 愚痴はさておき、問題はこれらの証明書を手に入れた後。書類をそのままロシアに持って行っても、何の法的効力も無い、ただの紙切れ扱いになります。翻訳してロシアの公証役場に持って行っても 「アポスティーユ(※後述)、ついてないじゃない。だーめだめ。翻訳証明のスタンプ押せないよ。」 とアッサリ追い払われます。 さて、このアポスティーユ。一体何なのか大雑把に書くと、ハーグ条約に加盟している国の間ではA国でアポスティーユという付箋を付けた書類がB国でも法的効力を持つようになる、というシステムのことです。 公的文書(国や市町村が出した書類)なら、外務省ですぐに手続きができるのですが、大学が発行する証明書は私文書扱いです。なので、 公証役場で「私文書の認証」 法務局で押印 外務省にでアポスティーユをつける という何とも面倒くさそうな手順を踏まなければなりません。...

アルビノ当事者が書く アルビノについて 第6弾 アルビノとアルバイト

アルビノ関連の記事、まだまだ書いていこうと思います。 はじめに 今回の記事の内容は 私が経験したアルバイト アルビノが直面する(であろう)アルバイト探しでの苦労 「視力」「見た目」 見た目問題についての私なりの考え それらから私が考えるアルビノに向いているかもしれないアルバイト についてです。 アルビノと言っても色や視力にはかなり個人差があるので、私が書く話がアルビノ全員に共通するわけではありませんが、私と症状が近い人、そしてそのようなお子さんがいる方の参考になるかな?という思いで書いています。 私が経験したアルバイト(派遣を含む) 自分で応募したアルバイト 年賀状の仕分け(期間限定) 制服の採寸→視力の関係で子供服売り場の店員(期間限定) コーヒーチェーン店の店員(長期) 派遣会社を通した仕事 デパ地下のお菓子売り場の店員(期間限定の補助) 値札つけ・シール貼り(日雇い) 化粧品サンプル組み立て(日雇い) こうやって書き出してみると、期間限定のアルバイトばかりですね……高校の時は塾、そして大学へは2時間かけて通っていたので、こんなもんでしょうかね? 因みに応募したもの全てに通って働いたわけではありません。 アルビノが直面する(であろう)アルバイト探しでの苦労 アルビノは、一般の人と比べると、アルバイト探しに苦労します。その苦労の原因となるのが、以前書いた「 見た目 」と「 視力 」です。 視力について 私の初めてのアルバイトは年賀状の仕分けでした。これは郵便番号5ケタまで機械で自動的に仕分けされたものが束になっていて、6桁目、7桁目を読んで仕分けするという作業でした。郵便番号は結構大きく書いてあるので、視力が0.1ぐらいあれば他の人たちとほぼ変わらないスピードで作業ができました。 このバイトで「なんだ、意外と自分、できるじゃん」と思った私ですが、それは間違っていたと、次のバイト探しで思い知ることになりました。 次に応募したのは地元のこじんまりとしたフランス料理のレストラン。駅からも近いのでちょうどいい!と思ったのですが、面接で一通り話した後で視力の話に。 店長さんも私の視力(0.2)がどのくらいなのか、おそらく想像がつかなかったのでしょう。面接をしていた座...

大学院への道 ③ 申し込みをしよう

大学院への道 シリーズ 過去の記事 ① 専攻を決めよう ② 学費についての謎 先日書いた学費についての謎ですが、大学の国際交流課に問い合わせたところ、予算枠は使えないと言われました。 実はこれとは別に、ВНЖ でロシアに住むにあたって、国の補助を受けてはいけないという法律があるようなので、予算枠を仮に裏技的に使えたとしても、それが外部に知れた場合、ВНЖ失効→強制送還というのもあり得ない話ではありません。流石にリスクが大きすぎるので食い下がるのはやめて、学部長が言っていた大学の常勤講師が対象の割引が利用できるかを確認中です。 因みに国際交流課のトップはこの割引制度については知らなくて、 「そんな制度あったんですか!?知ってたら私も使ったのに!」 と言っていました。 (↑数年前に他の大学院を出た人) この割引制度が実在し、且つ無事に使えたら……いや、使えなくても、大学の福利厚生を洗いざらいチェックしようかと思います(笑)ただでさえお給料がスーパーのレジ係未満なのだから、使えるものは全部使ってやるー!(貧乏根性丸出し) さて、専攻は結局「外国語教授法と翻訳理論」に決めたので、まずは大学の国際交流課(うちの大学では国際部と言われている)が準備したオンラインフォーマットに記入をして提出をしました。これはざっといえば「仮申し込み」といった感じのものです。仮申し込みの時に必要なものはパスポートと、最後に卒業した教育機関の卒業証書のスキャンデータです。 日本から留学する場合、うちの大学のオンラインでの仮申し込みの締め切りは、学士課程は4月半ば、修士課程は6月上旬のようです。大学から返事が来たら、大学は招聘状の準備、そして留学予定生は本申し込みに必要な書類の準備をします。 本申し込みに必要な書類は こちら (ロシア語) 下にリストだけ抜粋しました。 1. Онлайн-заявка (ссылка находится выше); 2. Копия и нотариально заверенный перевод паспорта; 3. Копия и нотариально заверенный перевод документа об образовании; 4. Документ об образовании (ор...

アルビノ当事者が書く アルビノについて 第5弾 アルビノと学業 番外編 とある問題

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今日は前回の記事、 アルビノと学業 の最後に書いた「とある問題」について書きます。 前置きとして念頭においてほしいことがあります。これは、アルビノや弱視の人がみんな抱える問題かというと、答えはほぼ確実に「ノー」なので、アルビノの話の延長として書いてはいますが、あくまで私個人の話として読んでください。 とある問題の正体 では本題に入るのですが、中学2年生あたりに現れたその”とある問題”というのは、 ずばり、「授業中の居眠り」です。 はい。自分でも書いていて情けない気持ちになりますが、居眠り。もう一度書きますが、アルビノや弱視の人が必ず居眠りをすると言っているのでなく、私がそうだった、という話です。実際、同じような内容の記事等が無いか探したのですが、全く見つかりませんでした。 別に寝不足だったり、授業の内容に興味がなかったりしたわけではないのですが、なぜか寝てしまう。授業中にいつの間にか意識が飛んでいるのです。あくびが出るなどの前兆もなく、気づいたら先生が全然違う話をしていたり、時計の針が進んでいたりするんです。 当時は私も真面目な方だったので、結構ショックでした。早く寝るようにしたりもしましたが効果は無く、三者面談でこの話が親に行った時に視力や、アルビノであることと何か関係があるのかと聞かれましたが、私を含め誰も原因を知る由もなく。結局「私に”やる気が足りない”からだ」という結論に至りました。(実際にそうなのかもしれませんが…) 授業中の居眠りは高校、大学、と続き、今でも時々、デスクワーク中に意識が飛んでいることがあります(笑) ただの”怠惰”ではないのかもしれない ずっと自分に気合いが足りず、だらしないからだと思っていたのですが、去年、とあることがきっかけで原因がなんとなく分かりました。それは、たまたま眼科で受けた視野検査。 視野検査というのは、このような機械で行います。 視野計 (ゴールドマン型ペリメーター) ※画像は借り物です このドームの中心部分に目が来るように頭部を固定し、ドームの中心にある黒い点を見ます。その状態でドームの中を流れ星のように流れる光の点が視界に入ったら手元のボタンを押す、という仕組みの物です。 検査は自動ではなく、ドームの後ろ側に検査員さんが座っていて、光のサイズや明るさ、速度...

アルビノ当事者が書く アルビノについて 第5弾 アルビノと学業

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見た目 、 噂 、 肌 、 視力 と、これまでアルビノについて……というか、私個人の体験や考えについて書いてきましたが、今回はアルビノと学業についてです。 最初に 今回のテーマもまた、私の個人的な話が主になりますが、アルビノの症状の程度が私と同じぐらいの人、若しくはそんなお子さんがいる方がいたら、多少は参考になるかもしれないので書いていこうと思います。 結論から言うと、ずぼらでモノグサな私でも、大学までは一応出ることができました。 そこで、今日はその過程について、かいつまんで書いていこうと思います。 アルビノと学業でキーになるのはやはり視力だと思います。視力がどの程度出るのかは、同じアルビノでも結構差があるのですが、大半のアルビノ(とその親)は幼稚園卒業時に一つの選択をすることになります。 一般の小学校に入るか、盲学校に入るか そもそも盲学校ってどのくらいの視力だったら入れるのか、この記事を書くにあたって、調べてみました。 私が小学校に上がったのはかれこれ25年以上前の話なので、当時とは少し基準が違う可能性がありますが、現在、盲学校は一般的に矯正視力がだいたい0.3未満の人が入れるようです。 私が幼稚園卒業したころの視力は両目ともに 0.1でした。 後に高校か大学かに入る頃に親から聞いたのですが、幼稚園の先生からは「盲学校に行く、という道もあります」と言われていたそうです。両目0.1は、確かに当てはまっていますので、盲学校を勧められたのも納得。 どちらの学校に入るか両親にきかれた、または盲学校を見学に行った記憶は、ありません(私が覚えていないだけの可能性もありますが…)。そしてそれがよかったのか、よくなかったのかは、正直言って今でもわかりません。 ですが結果として、私は一般の小学校に入りました。私のアルビノのタイプが色素が少量あり、成長と共に今より少しは視力が良くなるだろう、という医師の話と、これまた誤解を招きそうですが、「できるだけふつうに」、という親(おそらく特に父)の希望で。 ちょっと語弊があるのを承知で書きますが、このくらいの視力、ちょっと厄介なんです。一般の学校に入ったら、他の大多数の子達と比べて「見えなすぎる」し、だからと言って盲学校に行ったら、世間一般の人たちがイメージする盲学校出身者と比べて「見えすぎる...

大学院への道 ② 学費についての謎

大学院への道 シリーズ 過去の記事 ① 専攻を決めよう アルビノ関連の連載(?)もまだ途中だというのに、大学院に行く(であろう)自分の逃げ道ふさぎのために始めてしまったこのシリーズ。前回の 専攻について に引き続き、今日は学費についてです。 大学院に行くにあたりもう一つの心配事が学費。 来年度のリャザン大学の学費に関する書類は こちら (ロシア語) 私が受験予定の外国語学科の大学院の学費は1年あたり 全日コース 13万ルーブル(約22万円) 夜間コース 5万ルーブル(約8.5万円) です。 因みこれはロシア人用の値段。 留学生向けに出している学費の情報は来年度の物が見つからなかったのですが、今年度は全日コース、1セメスターあたり約49000ルーブル、つまり1年で約9.8万ルーブル(約16.6万円)と書いてありました。 日本で生活している人にとっては激安ですよね(笑) でもリャザンの平均月収が約3万ルーブルなのを考えると、全然安くないです。 我が家としては、夜間コースなら出せるかな。全日はちょっと高いな……出せなくはないけど、ちと厳しい……といった具合です。 我が家はジリ貧とまでは行きませんが、月々の収入の30%をやっと貯蓄に回せている程度なので、お金持ちでもありません。これから娘も幼稚園に行くので幼稚園関連の出費も色々と重なるでしょうし、大学院での勉強がある分、復帰予定の大学での仕事は今までの半分か、それ以下に減らしてもらう予定。つまり私の月収は多めに見積もっても5~6000ルーブル(日本円にすると1万円ぐらいでしょうかね?)といったところでしょう。 なので、夜間だと私の年収がほぼ丸々、全日コースだと1年につき年収の2倍、外国人だから、留学生扱いかもしれないので、その場合は年収の約1.5倍が学費として消えます(笑)しかも、私が行きたいコースは全日オンリー。 結婚して子供産んで、今更貧乏学生とか、勘弁してくれ~と思っていたら、例の学部長から救いのお言葉が。 学部長「無料枠、使えるかもしれないわ。」 無料枠とは、学科や専攻ごとに特定の人数が無料で勉強できる、ソ連時代の名残のシステム。これは(おそらく)入試の成績がいい人から順番に埋まっていく……はずです...

大学院への道 ① 専攻を決めよう

まだ受験に向けての情報収集しかしていませんが、自分の状況を考えると大学院は行っておいた方がいいだろう、と 前回 結論を出したので、逃げ道をふさぐためにも(笑)ブログに色々書いてしまおうと思います。 先日、大学院入学の必要性の有無について学部長に聞きに行ったときに「詳しくはまた6月の終わりか7月初めに」と言われたので、今日早速ですが行ってきました。 はじめは早め早めにと、6月末に行こうかと思ったのですが、6月末は学年末。卒業試験や学年末試験、卒論の発表など、色々と立て込んでいます。なので、それらが一通り終わって、でも夏休みにはまだ入っていない7月初めにしました。案の定、今日は学生と思しき人はほどんどいなく、卒業を控えた人ら何人かに会った程度でした。私が勤めている学科もガラガラ。教師数人と秘書がいるだけでした。 さて、本題の大学院ですが、問題になるのは専攻と学費。 まずは専攻について。リャザン大学は総合大学なので、数学や化学、物理、スポーツ、経済、経営、心理学など、様々な学部がありますが、私のおつむのキャパを考えると、専攻はおそらく外国語学部の Методика преподавания иностранного языка и перевода (外国語教授法と翻訳理論)  Филология и Иностранные языки (教育学と外国語) のどちらかのコースになると思います。 前者は第一外国語が英語、第二外国語がドイツ語のグループと、留学生向けにロシア語と英語のペアのグループがあるそうです。コースは全日制のみ。 後者は第一外国語は英語で、第二外国語がドイツ語のグループと、定員が埋まるかで日本語か中国語のグループがある(かもしれない)そうです。こちらは全日制と、夜間コース(?)があります。 因みに新年度は9月1日スタートなのですが、大学院受験の願書受付締め切りは8月17日。つまり、直前になるまで定員が埋まるか、そのコースが開講されるか(理論上)わからないということになります。 今までの例を見ると、外国語教育と翻訳理論のコース、そして教育学と外国語のドイツ語のグループは毎年あるようなのですが、日本語は過去に1度(コース開設初年度)に定員が埋まって以来開講されていないようです。 私「来年度、日...

アルビノ当事者が書く アルビノについて 第4弾 アルビノの視力

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今日は視力について。私自身は不完全型のアルビノで、世間一般がイメージするアルビノとはちょっと違います。なので、あくまで「私の場合、どう見えているか」についての話になってしまいますが、お付き合いください。 アルビノと視力の問題 アルビノの人はたいてい、視力に問題があります。詳しいことは こちら を読んでいただくとして、思い切りかいつまむと、目の中の組織に色素が無い、または少ないので、視力が弱かったり一般の人より光をまぶしく感じたりします。 なので、アルビノが日常生活を送る上で大切になるのは 見えにくさ対策 眩しさ対策 です。 見えにくさについて まずは視力について。眼鏡で何とかなるでしょ!と思う方もいるかもしれませんが、眼鏡での矯正は不可能です(弱視と言います)。視力というのは、目の中の組織にメラニン色素がある程度沈着しないと出ません。そのため、沈着させる色素が全くまたはほとんど作れない私たちアルビノは眼鏡をかけたところで一般の方々のように、例えば0.1の視力を1.0などに劇的に矯正することができません。 ちょっと適切な説明かどうかは微妙ですが、メガネで矯正ができるのは、目の造りはちゃんとしているけれど、それが弱っている状態。そして、弱視というのは目の構造自体に問題があるので矯正ができない、またはできても限度がある状態、といった具合です。 不完全型アルビノの私の場合 私の場合、小学校入学時の視力は0.1でした。成長と共に少しだけ視力がよくなって、小学校高学年のころには0.2ぐらいになりました。子供のころは毎回視力が上がると両親が喜ぶものですから、ちょっとズルして矯正視力0.35という結果だった時期もありますが、実際は0.2程度だったと思います。そして今も大体0.2ぐらいです。 メガネは物心ついたころからかけていますが、視力は眼鏡をかけてもほぼ変わりません。 では何のための眼鏡なのかといいますと、乱視矯正用の眼鏡なんです。私たちアルビノはほぼみんな乱視持ちです。特に何かをじっと見ようとすると目がプルプルプルプル……(笑)眼振は眼鏡で多少軽減できます。とはいえそれで変わる視力は0.05ぐらいなので、日常生活ではあまり実感できないかもしれません。私の場合は眼鏡をかけている方が目が疲れにくいので、パソコンで作業をする時などは眼鏡...