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前回の記事でロシアの大学の試験にはЗачёт (ザチョット)と Экзамен (エグザーミェン)という2種類のテストがあることをお話ししましたが、今回は2つ目のЭкзамен (エグザーミェン)について書いていきます。
ただこれはあくまで”基本的には”という話で、実際のザチョットの内容はその授業を担当する先生によって様々。筆記テストでないザチョットをする教師もいれば、授業にある程度の回数出席したり、普段の小テストの結果などで「合格」を与える教師もいたりします。
エグザーミェンという言葉を英訳すると ”Examination” つまり、”試験”なんですが、この”試験”は日本で言うところの”試験”とは2つの点で異なります。
ロシアの試験には Экзаменационный билет(エグザミェナツィオーンヌィー・ビリェート:直訳すると試験チケット)というものがあって、そこに試験の課題が書いてあります。
課題の種類(読解とか聴解とか)は共通なのですが、読解問題なら読むテキスト、聴解なら聴く問題、モノローグなら話すテーマは学生一人一人違うものなんです。
どのテキストを読むかなどは”試験チケット”に書いてあるのですが、このチケット、クラスの人数+1、2枚準備されていて、試験開始時に裏返しにおいてある試験チケットを1人1枚ずつ選ぶんです。
試験用の教材はできるだけ同じぐらいの難易度のものを用意するように努力はしていますが、多少のばらつきはあります。ですので、割と簡単なものが当たるかもしれないし、自分の苦手な分野のものが当たるかもしれません。
運も実力のうちってことです(笑)
メモのようなものを準備してもいいですが、それを棒読みするだけだと評価は下がります。
準備時間があり、その後1人ずつ回答していくので時間も結構かかります。でも私、日本式の試験よりもロシア式のほうが好きです。なぜかというと、試験中に眠くならないから!(爆)
参考として今セメスターに私が用意した エグザーミェンの課題を紹介すると、
この中で最も特徴的な課題は3つ目のモノローグ。
これは事前の準備時間が1分ほど、もしくは全くなしで回答しなければならない、即興タイプのタスクです。
内容はもちろんセメスター中に扱ったものの応用なのですが、先ほど書いたように準備時間は(ほぼ)なし!言語能力のみならず、論理性や瞬発力まで問われるので、得意・苦手がはっきり分かれるタスクであると言えます。
さて、外国語学部のラプシャーの内容は科目や教師によって違いますが、以下のようなタイプが主流です。
学習言語が日本語の場合の例
得た知識は使ってなんぼ、ですので、このようなタイプの試験は時間と手間はかかりますが役に立つのではないでしょうか?
ロシアの大学生はこのような試験を、全教科ではないにしろ毎セメスター受けています。ですので、高学年になると場馴れもして、大学の行事等で「明後日〇〇についてプレゼンやってね」なんてことになっても、割とすんなりやってのけてくれるようになります(笑)
次回はЭкзамен (エグザーミェン)の評価について書く予定ですので、気長にお待ちください^^
成績手帳(大)と学生証(小) |
まずは前回のおさらい
ザチョットはセメスター中に行われるテストで、基本的には筆記形式。評価は「合」「否」のみ。たいていの場合、正答率が60~70%で合格です。ただこれはあくまで”基本的には”という話で、実際のザチョットの内容はその授業を担当する先生によって様々。筆記テストでないザチョットをする教師もいれば、授業にある程度の回数出席したり、普段の小テストの結果などで「合格」を与える教師もいたりします。
Экзамен (エグザーミェン)
さて、今日の本題であるЭкзамен (エグザーミェン)ですが、Экзаменационная сессия(エグザミェナツィオーンナヤ・セッスィヤ:試験期間)に行われます。ロシアの大学の試験期間は、前期は1月、後期は6月です。エグザーミェンという言葉を英訳すると ”Examination” つまり、”試験”なんですが、この”試験”は日本で言うところの”試験”とは2つの点で異なります。
違い① 一人一人違う問題
試験というと普通、全員が同じ問題を解くかと思いますが、ロシアのエグザーミェンは違います。ロシアの試験には Экзаменационный билет(エグザミェナツィオーンヌィー・ビリェート:直訳すると試験チケット)というものがあって、そこに試験の課題が書いてあります。
課題の種類(読解とか聴解とか)は共通なのですが、読解問題なら読むテキスト、聴解なら聴く問題、モノローグなら話すテーマは学生一人一人違うものなんです。
どのテキストを読むかなどは”試験チケット”に書いてあるのですが、このチケット、クラスの人数+1、2枚準備されていて、試験開始時に裏返しにおいてある試験チケットを1人1枚ずつ選ぶんです。
試験用の教材はできるだけ同じぐらいの難易度のものを用意するように努力はしていますが、多少のばらつきはあります。ですので、割と簡単なものが当たるかもしれないし、自分の苦手な分野のものが当たるかもしれません。
運も実力のうちってことです(笑)
違い② 筆記試験ではなく口述試験
日本では筆記試験が主流でしょうけれど、ロシアの大学の試験はなんと口述試験!テキストを読んだりの準備時間はありますが、回答する際は話さなければなりません。メモのようなものを準備してもいいですが、それを棒読みするだけだと評価は下がります。
準備時間があり、その後1人ずつ回答していくので時間も結構かかります。でも私、日本式の試験よりもロシア式のほうが好きです。なぜかというと、試験中に眠くならないから!(爆)
参考として今セメスターに私が用意した エグザーミェンの課題を紹介すると、
- テキストの要約
A4半ページぐらいの文章を読んで要約。内容に関する質問に答える - リスニング
聴解問題を解く(これは筆記ですね) - モノローグ
テーマについて、習った文法を使って話す
この中で最も特徴的な課題は3つ目のモノローグ。
これは事前の準備時間が1分ほど、もしくは全くなしで回答しなければならない、即興タイプのタスクです。
即興タスク、Лапша (ラプシャー)とは?
これは教師が持っている細長く切られたクジを引いて、そこに書いてあるテーマについてその場で話すというものです。そのクジの紙の形状から、通称 Лапша (ラプシャー:麺)と呼ばれています。内容はもちろんセメスター中に扱ったものの応用なのですが、先ほど書いたように準備時間は(ほぼ)なし!言語能力のみならず、論理性や瞬発力まで問われるので、得意・苦手がはっきり分かれるタスクであると言えます。
さて、外国語学部のラプシャーの内容は科目や教師によって違いますが、以下のようなタイプが主流です。
学習言語が日本語の場合の例
- 「There are __ people in my family. ......」
→文を日本語に訳し、その続きを考えて話す - 「You are searching for the nearest station.」
→状況の説明に沿って、学習した文法を使い試験官と会話する - 「車は私たちの生活を便利にします/不便にします。」
→どちらかの意見を選び、理由や具体例を挙げて相手(試験官)を納得させる
最後に
今日はロシアの大学の試験、Экзамен (エグザーミェン)がどんなものなのかについて書いてみました。得た知識は使ってなんぼ、ですので、このようなタイプの試験は時間と手間はかかりますが役に立つのではないでしょうか?
ロシアの大学生はこのような試験を、全教科ではないにしろ毎セメスター受けています。ですので、高学年になると場馴れもして、大学の行事等で「明後日〇〇についてプレゼンやってね」なんてことになっても、割とすんなりやってのけてくれるようになります(笑)
次回はЭкзамен (エグザーミェン)の評価について書く予定ですので、気長にお待ちください^^
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