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今回はロシアの保存食の定番、カバチョークのイクラのレシピを紹介します。
カバチョークのイクラはピューレのような、ソースのような食べ物で、パンに塗ったり、じゃがいもやマカロニのような主食に添えたりして食べるのがロシアでは一般的。
野菜のうまみがギュッと詰まっているので、牛乳などでのばして塩コショウで味を調えればスープにもできます!(この方法をロシア人が実践しているかは謎ですが、我が家では時々します)
カバチョークとは?
カバチョークは、日本では白ズッキーニと呼ばれている野菜です。
ロシアのスーパーでは一般的に、皮が濃い緑色のものを Цуккини(ツッキーニ)、薄い黄緑色のものを Кабачок(カバチョーク)として売っています。
(因みになぜか Цуккини の方が高い…)
手前がカバチョーク 奥がツッキーニ |
比較的育てやすい野菜で、ダーチャに植える野菜の定番でもあります。
カバチョークはクセのない味なので、グリルで焼くだけでもおいしいし、若い物ならマリネなどのサラダにしてもおいしい。大きい物は肉詰めなどにしてもいいし、とにかく何にでも使える万能野菜。
1つの株(苗?)からたくさん採れるので、食べきれない分は勿論冬のための保存食にします。
材料
いつも通り、材料と、ロシア語の単語を一緒に見ていきましょう。- カバチョーク(кабачок) 2㎏
- 人参(морковь) 1㎏
- 玉ねぎ(лук) 500g
- にんにく(чеснок) 5片
- 植物油(растительное масло) 100㎖
- 砂糖(сахар) 大さじ5
- 塩(соль) 大さじすり切り1
- 水(вода) 200㎖
- トマトピューレ(томатная паста) 100g
- 濃縮酢(Столовый уксус) 大さじ1
今回紹介するのはベーシックなものなので、お好みでハーブやスパイスを加えてください。おすすめはコリアンダーまた、上記の材料にパプリカを加えてもおいしいです。
作り方
- カバチョークのヘタとお尻の部分を切り落とし、乱切りにする
若いものは種がないか、まだ柔らかいので取る必要はありません。大きい物を使う場合は、種が既にベージュ色で硬かったら取り除いてください。種を取った分カバチョークの量が減ってしまうので追加する必要があります。 - 人参、玉ねぎの皮をむき、乱切りにする
- にんにくの皮をむく
- ①と②、③、塩、砂糖、植物油、水を大なべに入れ、蓋をして中火にかける。
水は野菜から水分が出るまでの焦げ付き防止のためのものです。大きいカバチョークは水っぽいので、火を通しているうちに水分が多く出るので、水の量を半分にするか、もしくは入れなくてもOKです。 - 時々蓋を開けて木べらなどで底の部分を混ぜながら30~40分煮る
- 野菜が柔らかくなったら一度火からおろし、ブレンダー等でピューレ状にし、トマトピューレを加えてよく混ぜる
- 鍋を再度火にかけ、弱火で加熱する
(むらなく加熱するため、そして焦げ付き防止のため、木べらなどで鍋の底の部分をこすりながら混ぜてください。時々はねるのでやけどに注意!) - 再沸騰したら、濃縮酢を加えてよく混ぜ、煮沸した瓶に詰める
- 蓋を下にして置き、毛布などをかけて保温しながらゆっくり冷ましたらできあがり。冷暗所で保存してください
最後に
今回はカバチョークのイクラというロシアの保存食を紹介しました。
「イクラ」なのに材料は野菜のみでしたね(笑)
実は Икра (イクラー)というロシア語の言葉にはいくつかの意味があります。
1つ目は「魚卵」
お寿司の人気のネタである「イクラ」はロシア語がもとになっています。
ですが、意味の広さちょっと違って、ロシア語の Икра は魚卵全般を指す言葉です。
なので、私たちが「イクラ」と呼んでいるものはロシアでは Красная икра(クラースナヤ・イクラー:赤い魚卵)とよばれています。
因みに Чёрная икра(チョールナヤ・イクラー:黒い魚卵)というものもあって、これはキャビアのことです。
2つめは「ふくらはぎ」
これは初めて聞くとビックリするかもしれませんが、1つ目の意味である「魚卵」からイメージすると分かりやすいです。
ふくらはぎの筋肉、何かに似ていると思いませんか??
そう、卵がパンパンに詰まった産卵期のお魚です!
ああ、子持ちシシャモ食べたい(笑)
3つめは「野菜などで作ったつぶつぶした料理」
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