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ロシアの大学の試験 ③ Экзамен (エグザーミェン) 試験の成績編

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ロシアの大学の試験 ① Зачёт(ザチョット) ロシアの大学の試験 ② Экзамен (エグザーミェン) 試験課題編 と、2回にわたって書いてきたロシアの大学のセメスター試験についてですが、今回はЭкзамен (エグザーミェン)の評価について書いていきます。 成績は即時発表! ロシアの試験は試験が終わったらその場で成績の発表をします。たいていの場合、人数が多いグループの場合は一人ずつ、少人数のグループの場合は全員が回答し終わってから10分ほど時間を取って、その後全員分を発表する方式がメジャーです。 そして、この試験の成績がそのまま、その科目のそのセメスターの成績になります。 この成績の付け方ですが、試験1本でつける先生もいれば、そのセメスターの出席率や小テストの成績などの、いわゆる平常点を加味する場合もあります。その場合の比率なども、事前に学生に知らせておく必要はありますが、教師が決めることができます。 成績は5段階の絶対評価 成績は5段階で評価します。 それぞれロシア語でどのように言うかも見てみましょう。 5 優 Отлично(アトリーチノ) 4 良 Хорошо(ハラショー) 3 可 Удовлетворительно(ウダヴレトヴァリーチェリノ) ===========(越えられない壁)===================== 2 不可 Не удовлетворительно(ニェ・ウダヴレトヴァリーチェリノ) 1 不可  学生に聞いてみたのですが、結果がどんなに悪くても試験の(セメスターの)成績で1がつくことはないそうです。そのため、”1”には呼び名がない模様。 5は優秀 日本の大学の「A」にあたります。 Отлично は「素晴らしい」とか「立派」という意味です。 授業の出席率や授業態度、そしてもちろん宿題や試験結果も良い生徒が取る成績です。すべてにおいて85~90%以上できていれば取れると言った感じでしょうか。 因みにセメスターの成績がすべて5の学生は次のセメスターに ”優秀学生のための奨学金” が出ます。奨学金にはいくつかの種類がありますが、月3500ルーブル(1ルーブル=1.7円で計算すると約6000円)ほどもらえるようです。 4はまあまあ 日本の大学で言う「...

ロシアの大学の試験 ② Экзамен (エグザーミェン) 試験課題編

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前回の記事 でロシアの大学の試験には Зачёт (ザチョット) と  Экзамен (エグザーミェン) という2種類のテストがあることをお話ししましたが、今回は2つ目の Экзамен (エグザーミェン) について書いていきます。 成績手帳(大)と学生証(小) まずは前回のおさらい ザチョットはセメスター中に行われるテストで、基本的には筆記形式。評価は「合」「否」のみ。たいていの場合、正答率が60~70%で合格です。 ただこれはあくまで”基本的には”という話で、実際のザチョットの内容はその授業を担当する先生によって様々。筆記テストでないザチョットをする教師もいれば、授業にある程度の回数出席したり、普段の小テストの結果などで「合格」を与える教師もいたりします。 Экзамен (エグザーミェン) さて、今日の本題である Экзамен (エグザーミェン) ですが、 Экзаменационная сессия(エグザミェナツィオーンナヤ・セッスィヤ:試験期間) に行われます。ロシアの大学の試験期間は、前期は1月、後期は6月です。 エグザーミェンという言葉を英訳すると ”Examination” つまり、”試験”なんですが、この”試験”は日本で言うところの”試験”とは2つの点で異なります。 違い① 一人一人違う問題 試験というと普通、全員が同じ問題を解くかと思いますが、ロシアのエグザーミェンは違います。 ロシアの試験には  Экзаменационный билет(エグザミェナツィオーンヌィー・ビリェート:直訳すると試験チケット) というものがあって、そこに試験の課題が書いてあります。 課題の種類(読解とか聴解とか)は共通なのですが、読解問題なら読むテキスト、聴解なら聴く問題、モノローグなら話すテーマは学生一人一人違うものなんです。 どのテキストを読むかなどは”試験チケット”に書いてあるのですが、このチケット、クラスの人数+1、2枚準備されていて、試験開始時に裏返しにおいてある試験チケットを1人1枚ずつ選ぶんです。 試験用の教材はできるだけ同じぐらいの難易度のものを用意するように努力はしていますが、多少のばらつきはあります。ですので、割と簡単なものが当たるかもしれないし、自分の苦手な分野...

ロシアの大学の試験 ① Зачёт(ザチョット)

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新年の連休が終わって、ロシアの大学はただいま絶賛、試験期間中です。日本の大学も今はちょうど試験期間ですよね。 これから数回に分けて、ロシアの大学の試験について書いていきます。 ロシアの大学の試験は2タイプある!? ロシアの大学には Зачёт (ザチョット) と Экзамен (エグザーミェン) という2種類のテストがあります。 ざっくり説明すると、 Зачёт (ザチョット) は授業期間内に行われる筆記試験で、 Экзамен (エグザーミェン) は試験期間に行われる、ガッツリとした口述試験です。 Зачёт (ザチョット) 今回はザチョットについて。 ザチョットはたいていの場合、我々が”テスト”と聞いて想像するものと特に変わらない、答案用紙に答えを書き込む形式のものです。 ですが、担当の先生によってはザチョットの内容が違うことがあります。 授業の感想文の提出だったり、レポート提出だったり・・・先生によってはザチョットの日に授業に出席しただけで OK というパターンもあるらしい! ザチョットの評価方法 因みにこのザチョットの評価は「合」「否」のみです。 ザチョットの場合、 合格は Зачтено (ザチチェノ) 不合格は Не зачтено (ニェ・ザチチェノ) と言います。 合格ラインは担当の先生によりますが、 基本的には正答率が60~70%以上で合格 になります。 因みに私が今セメスター担当している授業の場合は 毎回発表などがある授業→すべての発表クリアで自動的に合格 文学関連の授業→昔話の要約で評価 9月に日本語を始めたグループ→ペーパーテストと口述問題の結果で評価 でザチョットを実施しました。 項目1のように平常点を元に合否を決める手法は Автомат (アフタマート:自動式) と言います。 ザチョット”自動式”にするかどうかは、担当教師の独断で決められるのですが、クラスのほぼ全員が毎回休まず授業に出席し、なおかつ発表内容(または毎回の小テストの結果など)がそれなりの場合でないと、あまり意味がないでしょう(笑) 因みに無事に合格すると Зачётная книжка (ザチョートナヤ・クニーシカ:成績手帳) に Зачтено (ザチチェノ:合格) と書かれ...

我が家に来たお猫様について

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前回の 「家族が増えました」 で紹介させていただいたお猫様。我が家に来て何気にもう1ヶ月半になりました。 今日はそのお猫様について徒然なるままに書こうと思います。 今回の記事は この1か月半での変化 先代との違い ”運命”の真相 について書いていきます。 単なる親バカ(飼い主バカ?)記事ですが、お付き合いいただければ幸いです。 この1か月半での変化 この1か月で、だーいぶ懐きました! 初日に(好奇心が恐怖より勝った状態で)家の中を一通り見て回った後は、1週間ぐらいは、私たちが起きている時間帯は基本的にずっと寝室のベッドの下の壁際、私たちには絶対届かない場所に隠れていました。 でも、やはり一人(一匹か。)ではさみしいのか、時々私たちの様子を偵察しに出てきたり。 そして1週間たつ頃には私らのベッドで寝るようになりました。 伸びきって寝そべると1m近くある…… そこからは結構早くて、3週間たつ頃には近寄っても逃げなくなりました。 定位置は寝室のベッドの近くにある暖房用パイプのとなり。今の時期はいつも熱湯が循環していて暖かいので気に入った模様。そして寝室を自分の部屋だと思っているようで、私たちが寝室に行くとベッドにすぐさま飛び乗り、撫でるように催促してきます(笑) 最初は逃げてたけど、今では娘とも仲良し 因みに呼び名は結局、血統書に書いてある「アヴァランシェ」、それをロシア風に短くした「ヴァーリク」、そして単純に「ネコちゃん」などなど、定まっていない状態です(^_^;)本当は決めたほうがいいのでしょうけれど…… 先代のお猫様との違いなど 当たり前のことですが、同じ猫、しかも描種も同じだけれど、やっぱり個性ってあるんですね。 カムィーシ(先代)との違いをいくつか挙げてみると、 とにかく喋る 先代は何か要求があると大きな声で「ニャー!」と一声鳴くだけでしたが、アヴァランシェは小さめの声で「ミャ…ミャミャミャミャ。」と、何か喋っているような鳴き方をします。しかもたまに独り言と思しきものが聞こえてくる…(笑) トイレの使い方がキレイ 食事中の方、すみません。先代は長毛種で肉球の周りにも長めの毛が生えていたからか、トイレの砂がトイレからこぼれていることがとても多かったんですが、今...

ロシアの産婦人科 再度検査へ

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これもまた昨年の話になってしまいますが、 前回 予約を取った詳しい検査とやらをしに、かかりつけの産婦人科に行ってきました。 前と同じ写真ですが、サムネ用ということで。 ロシア情報というよりは単純に婦人科の話になると思うので、ご了承ください。 ここまでの流れ 大学からするように言われた 人間ドック 的なものの際に産婦人科のおじいちゃんにポリープがあるから手術して取ってもらうよう言われたのが11月。 その後自分のかかりつけの婦人科医が表院の予約サイトに現れるのを待つこと1か月以上。 やっと予約が取れて行ってみたら 当の医者はその日が最終勤務日。診察もそこそこに新しい先生の丸投げされたのでありました。 新しい先生はいい先生で、一度しっかり検査をしようということで手術室(!)の予約を入れてくれた……という流れでした。 んで、この”しっかりした検査”というやつに、師走もいよいよ大詰めの時期に行ってきました。 持ち物は意外と少なかった 今回の検査に際して持ってくるように言われたのは3点。 院内用スリッパ 一応手術室ということで、いつもの Бахилы (バヒールィ:靴カバー)ではダメらしい。なので、後で水洗いできる、CROCSみたいな感じのスリッパ…というか、サンダルを持っていきます。 使い捨てシート Одноразовая пеленка(アドノラーゾヴァラ・ペリョンカ) 検診の時に持っていくのと同じような、使い捨てのシートを持っていきます。因みにもし忘れても一応病院にありますが、不織布製のうっすいやつです(笑) 生理用ナプキン 処置後の血液やおりものがある場合に服を汚さなため。 のみ。 コルポスコピー で、してもらった検査はコルポスコピーと言います。 この検査はコルポスコープという特別な拡大鏡を使って、子宮頸部を診る検査で、今回の私のように子宮頸部びらんやポリープなどの疑いのほか、子宮がんの疑いがあるときなどに行うようです。 これがコルポスコープ。物々しい機械でちょっと驚きました…(笑) 手術室(Операционная:オペラツィオーンナヤ)は正直に言って、だだっ広い、ちょっとこぎれいな病室って感じでした。……が、置いてある機器は診察室物の都は別物!内診台も電動で高さなどが変えられるタイプのもの...

ロシアの幼稚園 初めてのお遊戯会は両親立ち入り禁止⁉

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もう去年の話になってしまいますが、12月末に娘が通っている幼稚園でお遊戯会的なイベントがありました。今日はそのことについて書いていきます。 ロシアの幼稚園のお遊戯会 Утренник このお遊戯会、ロシア語では Утренник (ウートレンニク:直訳すると”朝会”といったところでしょうか)といいます。 普段練習した歌やダンス、詩などを発表します。 冬のウートレンニクはちょうど年末の時期に行われるので、イベントでは Ёлка (ヨールカ:もみの木)や Дед Мороз (ジェド・マロース:直訳すると極寒じいさん。ロシアにおけるサンタクロース的な人物)に関する歌を主に歌います。 ウートレンニクはドレスコードあり! 因みにこのウートレンニクは特別なイベントなので、子供たちはみんなおめかしをします。今回言い渡されたドレスコードといいますか、テーマに沿った衣装の指定があります。 今回のウートレンニクはクリスマスシーズンということもあって、指定の衣装は 女の子は Снежинка (スニェジンカ:雪の結晶) 白またはパステルカラーの服 男の子は Зайчик (ザイチク:野ウサギ) 上は白、下は黒・紺 で、雪の結晶のかんむりやウサギの耳などは各自家で準備することとのお達しが。 娘よ、かーちゃんは工作なんて中学出て以来だYO! とか言いつつ、 Fix Price (ロシアの百均的なお店)で色々買ってきてコラージュを作成。こんな感じのができました。 チャチい作りなので、遠目に見てください(笑) こんなんでも娘は気に入ってくれたみたいでよかった……自分でいくつかシール貼って喜んでたし。 因みに頭につけるとこんな感じ。 View this post on Instagram A post shared by Mami (@mami_zubora) on Dec 24, 2019 at 8:46am PST 娘よ、どこでこんなポーズ覚えてくるんだ……(笑) 初めてのお遊戯会はなんと両親立ち入り禁止⁉ さて、衣装もばっちり準備してお遊戯会当日。 ほかの幼稚...

新年のあいさつと年末のこと

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まずは新年のあいさつ 皆様、新年あけましておめでとうございます。 昨年はお世話になりました。 本年も相変わらずの不定期更新だとは思いますが、 記事の質の向上と内容の充実に努めてまいりますので、 どうぞ気長にお付き合いいただければ幸いです。 令和2年 元日 年末、何してたの? さて、年末の間ブログをほぼ放置して何をしていたのかというと…… 大学院の前期総決算 大学院のテストや試験、実習(修論のための資料集め)のレポート書きなどに追われ、半分死んでました(笑) ですが、おかげさまでテストは無事合格。今セメスター唯一の試験(英語)も無事に「優」をゲット。実習レポートも相方に(かなり)手伝ってもらった結果、無事に提出できました。 いやー、相方いてよかったw(こんなところで!?) 大学の仕事も前期の〆 さて、自分の学業の話はこのくらいにして、肝心な仕事のほうですが、12月後半はザチョットと呼ばれるセメスター通貨テストの時期。私が担当しているグループのザチョットがありました。 それから、年末のハイライトといえば、学生たちそれぞれに自分の「今年の漢字」を選んでもらい、それを毛筆で書いたこと! スマホの手本を見つつ書いているのを見て 時代の移り変わりを感じるアラサーの私 そして出来上がったのはこちら! View this post on Instagram A post shared by Mami (@mami_zubora) on Dec 28, 2019 at 11:52am PSTわ こちらはもう一つのグループ View this post on Instagram A post shared by Mami (@mami_zubora) on Dec 28, 2019 at 12:20pm PST (2枚目は何食わぬ顔で私も混ざってますがw) この子達、9月に日本語の勉強を始めて、最近やっと漢字の勉強をス...