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【誰得生活情報@ロシア】スプートニク-V を接種してきた話

ロシアで昨年12月に始まったコロナウイルスの予防接種。最初は医療関係者、教育機関勤務者、警察官が対象でしたが、今年1月からは基準を満たしている人は予約さえすれば誰でも無料で受けることができるようになりました。

※リャザンの場合、短期居住許可(РВП)または長期滞在許可(ВНЖ)と保険証(ОМС)、年金カード(СНИЛС)を持っていない外国人は今のところ対象外です。モスクワなどの大都市では状況が違うかもしれません

当初は5月か夏休みにでも受けようかな~悠長に構えていた私ですが、勤め先である大学にリャザン国立医科大から予防接種実施チームが来ると知らせがあったので、予約をして接種を受けてきました。

公式サイトより拝借した写真


接種の流れ

接種の流れは大まかに以下のような感じでした。
国立の医療機関で受ける際とは若干違うかもしれませんが、参考まで。

1 問診表の記入

生年月日などの基本情報のほか、持病の有無や直近でのコロナ感染者との接触の有無、服用中の薬、女性には妊娠中か、または妊娠を計画中かなどなどの質問が書かれているので、それに記入します。

また、予防接種に関する説明の書類も渡されます。内容は接種の流れや接種後の禁止事項、出る可能性のある副反応の症状についての説明が書かれています。

2 身分証明書、保険証、年金カードを提示

  • パスポート
    (外国人の場合は代わりに ВНЖ か РВП)
  • 保険証(ОМС)
  • 年金カード(СНИЛС)
を提示し、担当者が情報を接種者情報一覧に記入します。

モスクワなどの大都市や国立病院だとどうなのかわかりませんが、うちの大学に来た医科大の予防接種実施チームは書類の情報を1人分ずつ、専用の手帳に手書きで書き写していました。

接種後に ГосУслуги(ゴス・ウスルーギ:オンライン市役所的なもの)にデータが反映されて、最終的に接種完了証明書も発行されるので、大事な手続きです。


3 医師による問診 & 体温測定

1で問診表に記入した内容に間違いがないか、医師が再度、口頭で確認していきます。
最後に接種の同意書にサインをし、そしてその後で体温を測ります。

4 接種

そしていよいよ接種ですが、大して痛くもなく、アッサリ終わります。ワクチンを打つのは左腕の三角筋です。
接種後にワクチンを打った側の腕に痛みが出ることがあるので、左利きの人は右腕に打ってもらったほうがいいかもしれません。

5 30分待機

アナフィラキシーショックなどの深刻なアレルギー反応が出た際に備え(今のところこのような例は報告がありませんが)、接種後30分は医療機関内(今回の場合は保健室前の廊下)での待機が推奨されています。

国立病院などではどうか分かりませんが、うちの大学ではほとんどの人が接種後すぐに仕事に戻っていました。(同じ建物内だからセーフ?)


接種が終わると…

因みに、1回目の接種が終わって無事にデータが送信されると、ゴスウスルーギから以下のようなお祝い&経過報告依頼メッセージが来ます。


そして翌日にも「接種後の体調はいかがですか?経過報告をの入力お願いします」的なメッセージが。


そしてゴスウスルーギのアプリを開くと接種をした日やワクチンの製造番号、2回目の接種予定日などを見ることができます。

因みにこの Гам-КОВИД-Вак(Gam-COVID-Vac)というのが Спутник-V(スプートニク‐V)の登録名なんだとか。


2度目の接種

2度目接種はの1度目の接種から3週間後にすることが推奨されています。私の場合は1回目は2月18日で、そのちょうど3週間後に再度予防接種実施チームが大学に来たので、その際に2度目の接種をしてきました。

1回目用と2回目用のワクチンは成分が若干違う(たしかワクチンを作る際の元のウイルスの種類が違う)ので、今回一緒に接種をした学生や職員は1回目の接種をした時と全く同じメンバーでした。

流れは先ほど書いた1度目の接種の時と同じでしたが、前回とメンツが同じなので、パスポート情報などの処理も前回の情報との照合のみでほとんど時間がかからず、1回目の時よりスムーズに終わりました。
スムーズすぎて、むしろワクチンの解凍が若干間に合ってなかったぐらいでした(笑)

2度目の接種が終わり、データがゴスウスルーギに反映されると、QRコード付きのオンライン証明書が発行されます。PDF版のダウンロードもできるので、必要に応じて印刷して使うこともできます。



副作用は?

こればかりは本当に人それぞれのようです。

うちの相方は1回目の接種をした日の夕方までは特に問題なかったのですが、夜からその後2日間にわたって全身の倦怠感と熱(といっても微熱の範囲内)で起き上がれませんでした。

2回目は症状は軽かったもののやはり全身倦怠感があったようです。

中には39℃近い熱が出たという人も少数ながらいますし、逆に全く体調に変化がなく、「もしかしてプラセーボ(試験用偽薬)を打たれた?」と言っている人も…(笑)

私はというと、1回目も2回目も接種翌日から軽い倦怠感(全身が軽い筋肉痛になったような感じ)がありましたが、普通に仕事にも行けましたし、日常生活にも大きな支障はきたしませんでした。

症状は我慢できる範囲内でしたが、快適な生活優先!ということで、仕事が多い日は念のため解熱剤(パラセタモール配合のふつうの風邪薬)を服用しました。


最後に

今回はロシアでのコロナウイルスの予防接種の話を書いてみました。

私が接種をしたのは、1回目は2月18日、そして2回目は3月14日で、この時に接種を受けた人は計50人でした。

その後もまた大学から予防接種の案内メールが来ているので、おそらくこのペースで、うちの大学には月に1グループ(最大50人)のペースで接種を実施していくんだと思います。

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