自己紹介

医療とビジネス

日本だと医者ってお金持ちなイメージがありますよね?でもロシアでは正反対です。国立病院の医者は教師や郵便局員同様、給与が最も少ない職業の一つ。
その為、国立病院の医師や看護師は私立クリニックと仕事を掛け持ちしたりして生計を立てている人が多いです。

仕事の掛け持ちのほかにも、検査等を自分が務めている私立クリニックでするように仕向けたり、製薬会社と組んで、その会社の薬を処方する代わりに製薬会社からお金をもらうというのも常套手段。あと、今回遭遇したのが、健康グッズ屋と組んでいるというケース。

年末、ほっぺちゃんの1歳児検診で整形外科へ行った時の事。

診察では股関節の開き具合や、歩き方などを見たのですが、診察の時間帯がちょうどお昼寝タイムと重なっていました。もちろんほっぺちゃんはご機嫌斜め+眠くて力が入らないから、私の手につかまりながらよろよろ歩き。

1歳の時点で自分で歩いていないのと、よろよろしているのが気に入らなかったらしく、1月末に2週間の温感療法(昨日無事終了)と、2月初めに2週間の電気療法へ通うよう言われました。温感療法も電気療法も無料でやってもらえるので別にそれはいいのですが、問題はそのあと。

「ほっぺちゃん、家で靴履いてる?」


ロシアではなぜか、家の中でも子供に靴を履かせている人が多いです。コンクリの床にシートを敷いただけで冷たいからなのか、小さいうちから靴に慣れさせるためなのかはわかりませんが…

私自身、家の中で靴を履くことの必要性が理解できないので、義母にもらったルームシューズがあるのですが、ほっぺちゃんに履かせたりは特にしていません。でも靴があるのは事実なので、「はい」と答えました。すると

「どこのメーカーの?」

貰い物なので知らないと正直に答えると、

「ほっぺちゃんは歩き方がぎこちないから、矯正シューズを履いた方が良いわ!○○(ここから徒歩圏内のショッピングセンター)の2階に、矯正シューズ専門のお店があるから、そこで買うといいわよ。今ちょうどセールもやってるし。どんな形のが必要か書くから、それをお店の人に渡せば大丈夫よ。」

はい、思いっきり宣伝ですね…因みに2週間通った温感療法の時に知り合った人たちから聞いたのですが、この整形外科の先生のところに行った人はみんなこのお店の矯正シューズを勧められたそうです。

因みにこの矯正シューズ、子供用サンダルのようなタイプでも1足3500ルーブルとかします。私が働いていた時の月給の約3分の1ですよ。それでも我が子のためにとか、かわいい孫のためにと買ってしまう人は結構多いみたいです。

もちろん、このような矯正シューズが本当に必要な人もいるんだとは思いますが、来る患者全員に片っ端から勧めているので、信憑性ゼロですよね…

次回は4月に来るように言われました。そのころにはほっぺちゃんも1歳3か月ですから、まぁほぼ確実に自力で歩いているでしょう。今のところは”魔法の靴”は買わずに様子を見ようと思います。



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