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外国人学生のための”卒業式”

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先日卒業試験が無事に終わり、今日はうちの大学の国際交流課が外国人学生向けに卒業の前祝いイベントを開いてくれました。 大学からの案内には”卒業式”と書かれていましたが、大半の学生が卒論の発表を終えていない状態で行われたので、実質は前祝い&記念撮影会だったのですが…みんな仲良くアカデミックガウンと身にまとい、角帽をかぶって、一足先に卒業生気分を味わってきました(笑) 屋内での催し物はまだまだ制限があるので、屋外での開催でした。気温は30℃を超えていたので、このガウンはかなり暑かった…(^_^;) コロナ禍で昨年の3月からオンライン授業、秋からはオンラインと対面の混合形式で授業をしていたので、実習で教えたグループの学生たちともやっと実際に会ったりできたのはちょっと嬉しかったです(笑) 卒業証書の代わりに今年卒業する外国人学生全員が写ったフレーム入り写真を記念品としてもらいました^^ 約1週間後に卒論の発表が控えているので、気を引き締めて行きます!

ロシアの大学(院)の卒業試験

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6月26日は、大学院の卒業試験でした。無事に合格できたので、今日はロシアの国立大学の卒業要件や卒業試験の特徴について書こうと思います。  ロシアの国立大学(院)の卒業要件 ロシアの国立高等教育機関(大学や大学院)を卒業するためには、 カリキュラムに含まれる科目と実習の単位取得 卒業論文の執筆と発表 卒業試験合格 という3つの要件を満たす必要があります。 それぞれについてもう少し詳しく書いていきます。 カリキュラムに含まれる科目と実習の単位取得 日本の大学の場合、その年に開講されている講義の一覧と自分の専攻の必修科目などを照らし合わせて、自分で履修登録をするので、学生一人一人が自分専用の時間割があるのが一般的かと思います。 ロシアの場合、専攻ごとに時間割が決まっていて、その時間割に書かれている授業は全てその学年のそのセメスターにおける「必修科目」と「選択必修科目」です。 例えば外国語学部の場合、第一外国語やそれに付随する科目が必修科目で、第二外国語が選択必修科目といった具合です。 日本の大学で言うところの一般教養科目のようなものもありますが、これも選択の自由はなく、哲学、心理学、ラテン語、情報科学、体育などが必修科目としてグループの時間割に組み込まれています。 ※大学院は専門科目がほとんどで、一般教養科目は心理学と情報科学のみでした そして、各科目ごとにセメスターの終わりに試験があり、この試験に合格すると、日本で言うところの単位がもらえます。 ロシアの大学のセメスター試験は「ザチョット」と「エグザーミェン」という2つのタイプがあるのですが、それぞれについては過去の記事をご参照ください。 ロシアの大学の試験 ① Зачёт(ザチョット) ロシアの大学の試験 ② Экзамен (エグザーミェン) 試験課題編 ロシアの大学の試験 ③ Экзамен (エグザーミェン) 試験の成績編 また、カリキュラムには専攻に関連した実習もあり、実習が無事終了すると単位がもらえます。 カリキュラムに含まれる科目や実習を全て終了すれば、第一関門はクリアです。 卒業論文の執筆と発表 2つ目は卒業論文。これは特に説明は必要ないかもしれません。 論文執筆の過程で日本の大学との違う点を挙げるとすれば、ゼミナールが無いことでしょうか。 教授と、その教授が指導をする学生たちが集まって研究の経過...