ロシア在住者の年1回恒例手続き 居住確認通知 （2021年1月版）

今日はロシア在住の外国人の毎年恒例行事、居住確認通知（Уведомление о подтверждении проживания иностранного гражданина）の手続きについて書いていこうと思います。

居住確認通知とは？

居住確認通知（Уведомление о подтверждении проживания иностранного гражданина）とは、一時居住許可（РВП ：Разрешение на временное проживание）または長期滞在許可（ВНЖ ：Вид на жительство）を持っている外国人が年に一度必ずしなければならない手続きのことです。

かなり大まかにいうと、年に一度
「今もロシアに住んでますよ～」
「ロシアで生活できるだけのお金、稼いでますよ～（もしくは持っていますよ～）」
という趣旨を移民局に報告する手続きです。

手続きはいつする？

居住確認通知は、РВП または ВНЖ の受取日から2か月以内です。

ただし、ВНЖ を更新した場合は顔写真が貼ってあるページに記載されている発行日（дата выдачи документа）から2か月以内になるようです。

ВНЖ 更新後の手続きの期間については、以前、更新した ВНЖの有効期限開始日から2か月以内の期間に手続きをしたら、数日後に

「フライイングしたからやり直してください」
って電話がかかってきました（爆）

たかが通知、されど通知

因みにこの通知、指定の期間内に手続きをしなければならないのですが、現行の法律ではもし2年連続で通知を怠った場合、手元にある РВП または ВНЖ が失効してしまうので、絶対に忘れずに、正しいタイミングで通知を出してください！

私は過去に一度、タイミングを逃して移民局に呼び出しをくらったことがあります。因みに通知の手続きが遅れた場合の罰金は、当時2000ルーブルでした。（移民法には最大7000ルーブルと書いてあるそうな。）

手続きはどこでする？

居住確認通知は移民局で直接行う方法と、郵送で行う方法があります。РВП の場合は直接移民局に行かなければならないようですが、ВНЖ の場合は移民局に足を運んでも、郵送で行ってもOKです。因みに私は断然、郵送で行うことをお勧めします。

……というのも、移民局で直接行う場合、順番待ちの時間が長くなるうえに、担当者によっては色々とイチャモンを付けられて1度で終わらないことがあるから（爆）

その点、郵送の場合は必要だといわれている書類を書留で送るだけ。因みに送料は担当者が書類の確認＆処理をする手数料と合わせて約450ルーブルとお高めではありますが、移民局でまる1日つぶれるかもしれない際に発生するロスと比べたら安いもんです（笑）

【2021年1月追加】

今回は担当者の勧めでEMSを使って送りました。書留郵便と違って本局から直接移民局に届くので速く届く上に、何と料金もこちらの方が安いんです。

郵便局の担当者が書類をチェックしたりする手数料とEMSの送料を合わせて 364ルーブルでした。（※地域によって料金が違う可能性あり）

因みにもし問題があった場合には移民局からお知らせが来るそうです。私自身、何度も郵送で手続きをしましたが今のところそのような連絡が来たことはありません。それでもいざという時のために申請書の余白部分に電話番号を書いておくことをお勧めします。
（うちの場合、これのおかげでフライイングの事実が発覚したので…笑）

リャザンの中央郵便局

因みにリャザンの場合、手続きは郵便局に行けばいつでもできるというわけではありません。まず、手続きができるのは中央郵便局のみです。ですが、少し改善された点もあって、以前は専門の担当者がいる平日の朝～夕方4時ごろまでにしか受付をしてもらえなかったんですが、今回ダメもとで土曜日に行ったら受け付けてもらえました。

必要書類は？

居住確認通知に必要な書類は以下の通りです。

※今回書くのはあくまでリャザンの場合の話です。お住まいに地域によって多少の差があるかもしれないので、事前にお住まいの地域の移民局にお問い合わせください。

因みに私が今回送った書類は以下の通りです。

（O：原本、　C：コピー）

• 申請書　（O ）
• パスポート　（C）
• パスポートの翻訳　（念のため O、C）
• ВНЖ　（C）
• 経済状況を示す書類　（後述）
• 昨年の居住確認通知完了時に受け取った半券　（C）

因みにパスポートとВНЖの原本は書類確認時に提示する必要があるので、忘れずに持参してください。

これからそれぞれの項目について詳しく書いていきます。

申請書（ネットでダウンロード可能）

この申請書、正式名称は、“Форма уведомления о подтверждении проживания иностранного гражданина или лица без гражданства в Российской Федерации” という長ったらしい名前がついています。

両面印刷する必要があります。手書きか、パソコンで入力したものでも提出可能かは、念のため移民局に問い合わせたほうがいいです。

【2021年1月追加】

パソコンで入力したもので問題ありませんでした。

パスポート　（C）

パスポートの写真のページのほかにも、РВП または ВНЖを取得した趣旨が書いてあるスタンプが押してあるページ、居住地登録のスタンプが押してあるページなど、とにかく何か書いてあるページすべてのコピーを取ります。

パスポートの翻訳　（念のため O、C）

これは担当者によって結構差があって、要らないと言われる場合もあれば、逆に原本を出せと言われる場合もあります。

翻訳代もバカにならないので、最初から出すのではなく、「パスポートの翻訳は？」ときかれるまで隠しておいて、聞かれたら「コピーでもいいですか？」と食い下がる……という戦法をお勧めします。

前の数回は何も言われなかったので原本もコピーも送りませんでしたが、昨年は窓口の人に聞かれたのでコピーを同封。今年も初めからコピーを同封しました。

ВНЖ　（C）

こちらもパスポート同様、記載事項や押してあるスタンプがあるページをすべてコピーします。

経済状況を示す書類　

これは人によって必要な書類が変わりますが、皆さんにとって手配しやすい書類を準備してください。

ケース1　申請者本人がロシア国内で働いている場合

• 在職証明書　（O）
  勤め先の人事課で発行してもらいます

• 2 ндфл（налог на доходы физических лиц）　（O）
  過去1年分の給与明細をまとめた書類です。
  勤め先の会計課で発行してもらいます

ケース２　申請者本人が働いていない場合

• 申請者本人名義の銀行口座の残高証明書　（O）
  ポイントは申請者本人名義のものというところです。配偶者名義の口座の証明書は使えません。
  そして、この残高証明は指定の形式は特にありませんが「口座の残高」（当たり前かｗ）と、「口座開設日」が記載されているものである必要があります。
  
  私の口座はロシアの大手銀行 БТВ Ванк のもので、証明書発行は無料でしてくれます。

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ただし、以下のどの書類を準備する場合でも、ただ書類を手配すればいいというわけではありません。

この書類は生活能力があることを証明するための書類なので、居住地が指定している最低生活維持額を稼いでいる（または銀行の口座に入れてある）ことを証明できる書類である必要があります。

この最低生活維持額は州によって違います。
リャザンの場合、年間12万ルーブルです。
因みに以前モスクワ在住のザキさんの情報から教えたいただいた情報によると、モスクワの場合、リャザンの倍の24万ルーブル必要だそうです。
（リャザンでもモスクワでも、実際にこの金額で生きていくことなんて無理なんですが……）

昨年の居住確認通知完了時に受け取った半券　（C）

最初に書いた申請書ですが、無事に手続きが完了すると半券が切り取られ、それは私たちの手元に返却されます。

申請書右側の
“Отрывная часть бланка уведомления о подтверждении проживания иностранного гражданина или лица без гражданства в Российской Федерации”
と書かれている部分です。

この半券のコピーを翌年の居住確認通知の際に提出する必要があります。2019年に手続きをする際には2018年の半券のコピーが必要ということです。

この半券、居住確認通知をしたらお役御免～ではありません！次回の通知の際や ВНЖの更新手続きの際に必要なので、絶対に捨てたりせず大～～～切に保管しておいてください。

最後に

今日はロシア在住者の年1回恒例手続きである居住確認通知
について書いてみました。

一見面倒そうではありますが、慣れてしまえば結構スムーズにできます。ですが、今回の情報はあくまでリャザンについてですので、皆さんが手続きをする際には念のため、必要な書類などをお住まいの地域の移民局に問い合わせることをお勧めします。

何より大切なことは、とにかく指定の期間内に手続きするのを忘れないことです。移民局とのバトル、引き続きお互い頑張りましょう（笑）